寂詩

最近花火をする機会があったんだけれど

とても楽しみでたくさんの花火を用意したんだ


裏表にびっしりと花火が入っていたものもある


私はその時少し不機嫌で

構ってほしくてずっと花火を開けてた


みんなの楽しそうな雰囲気のそのすぐ隣で

楽しそうな花火の明かりに照らされながら


真っ暗な中

ただ地面と花火だけを見て

開封作業をしてた


「花火もらってもいい?」

と聞かれたもんだから

「いいよ どれでも好きなの持って行って」

と少し冷たい態度をとった


みんな本当に楽しそうで

笑い声が嘲笑にさえ聞こえてきた


そんなことを続けていたらとうとう花火もなくなった


私が開けた花火の本数はいくつだったと思う?

そんなの数え切れなかったさ


私がやった花火の本数はいくつだったと思う?

両手さえ必要ない たったの2本さ...


開けたのは全部私だから

片付けは花火が終わる頃には終わってた



そしたらみんな普通に帰っていく

帰りのバスでも

私は2人席を独りで座ってた


みんな先に2人組になって座るもんだから

単に余ったのさ



でも2人組になって余ったのなら

私が余って良かったのかもしれない


2人組になったのは

やはりその人と隣が良かったわけで


でも当然私も隣が欲しかったわけで...


まぁ花火は入ろうと思えばみんなに混ざれたわけで...

でも誘われないのは本当に辛いわけで…




こんな話をしてごめんなさい

こんな自暴自棄の寂しがり屋の話を



追記


もしあなたの周りにこのような人がいたら

話しかけてあげてね...

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