再詩

負けた

負けた


盛大に負けた


負けを認めざるをえないような

悲しき惨敗


でも悔しくないって思ってたんだ


そしたら人に怒られたもんで


人のことなんて知らないくせに



あのクソヤロウ!と空き缶ければ


後ろ指さされる惨めな自分


その頃昼は嫌いだったのさ

いつも何かの音が聞こえて


その頃夜も嫌いだったのさ

静かに木々が泣き出すもので


毎日が悪夢のようだった

明日を呪ったこともあった

自分を嘲ることもした


自分は駄目だと思い続けて



それでも私は進み続けて

今なおここに存在してる


「それでも」

なんて思えたことが

私のひとつの灯火だった


今も灯火消えぬままで



それでも

なお

もう一度

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