夢に醒めるまで2246400秒

「ひぃ゛っああああぁあっ!!!!!!ぉ゛ぇっ゛」


叫び腰が抜け嗚咽していると両親がきた。

両親は顔を真っ青にして病院に連絡し搬送。

どこから血が出てきていたのか、どうして目覚めた時に呻いていたのか、そして首の痣

分からないままとりあえず1週間入院することに。


「ごめんねお母さんお父さん、迷惑かけて」


とはにかみながらちらっと両親の方を見るとすこしだけ顔色が戻っておりいつも通りにはよ死んだらよかったんになとか言ってくるもんやけど、なかなか言い返す気力がわかず黙ってしまった


「冗談に決まってるやろ、もうほんまに…いなくならないでね」


と母が抱きしめてきた


え、何。


「何泣いとんねん(笑)」


泣いてなんか、と顔を拭うと血が付いている。


「え、お母さん血…」


「何言うてん?血らないで?」


「え、でも顔から血が」


「ボケてんのか?鏡見てみ?」


鏡を見せられ、見ると目から多量の血が出ているにも関わらず

両親には普通の涙にしか見えていないようで

悟って、

ボケてみたんやけどな(笑)と返し、両親に合わせた。

いや

合わせざるおえなかった

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