第18話 騎兵団長の溜息

 バタン……。


 ドアの閉まる音が、静寂せいじゃくに包まれた部屋に響き渡る。


 先程まで、この部屋の中央にある大きな会議卓を囲んで、数人の者達で緊急会議を開いていた。南東の森に、大規模なオークの群があると報告があったからだ。


 エステルとレリアは、代官が握り潰した報告の中で、南東の森付近でオークの目撃報告が多数含まれていた事が気になって、討伐準備をさせていたが、それと並行で、冒険者ギルドにも調査を依頼していた。

 しかし、依頼から間を置かずして、冒険者ギルドから緊急通報が成された。


『大規模な集団を発見。その集団は見張り斥候を有する本格的な集団の為、上位種の存在が想定され、その規模はおよそ四百から六百程度と推定される』


 その報告内容に多くの者が動揺した。しかし、同席していたレリアが、入念な偵察と兵糧ひょうろうの確保に領民の避難準備、そして帝都への援軍の要請など、今出来る事を指示して会議を散会させ、各々が出来る準備に当たらせた。


 そして今現在、この部屋には、男女二人だけしかいない。


 入り口のドアから最も離れた席に腰かけた男は、椅子いすの背もたれに背中を預けて、向かいにあるドアを眺めていた。ただその視線はドア等では無く、そこよりも先を見通している様だ。


「どうかされましたか? 閣下、呆然ぼうぜんとされて」


 彼の席の横に控えていた若い女性は心配そうに、椅子に腰かけている中年の男性に声を掛ける。

 閣下と呼ばれた男、レナルド・ヴァレリーは、赤毛と言う事を除いて地味な容姿の男だが、これでもこの街の騎士と兵士を預かる騎兵団長を務めている。そしてその彼とは対照的に、鮮やかな金髪と華やかで魅力的な容姿を持つ若い女性、ヴァネッサ・ファリエは、彼の副官を務めていた。それ故に初対面の者達は、ヴァネッサを騎兵団長、ヴァレリーを副官だと勘違いする者が多く居た。

 ヴァレリーは座ったまま副官を見上げると、副官の心配そうな表情に気付く。


「すまないな、単に考え事をしていただけだよ。心配には及ばない」


 周囲の事が目に入らないほど、ふけった思索の内容が気になったヴァネッサは、思い切って彼に内容を尋ねてみた。


「一体何を考えていらっしゃてたのですか?」


「ああ、ここだけなら良いなあ………と、思っていた」


 何気なく口に出した言葉だったが、内容はかなり剣呑な物だった。

 代官が起こした、オークの異常増殖の隠蔽いんぺいに始まって、特別徴用のペナルティーに対する不正徴収の件は、この街の存亡にも係わる事態を生み出していた。彼は暗に、帝国内の他の地域でも、これに似た様な事が起こっているのでは無いかと言っているのだ。官吏と軍人の不正はこの街だけの事では無い、他の町でも同様の事例はいくらでも存在する。


 この街の代官がオークの案件を隠蔽したのも、消耗品や兵糧の備蓄に、武器や防具のなどの補修等を実際には行わず、その代金を着服していた為、実際騒ぎが起きた時に、軍が十分な作戦行動を取れなくなっていた。その事実を隠蔽する為に、軍事行動が必要な案件を全て握りつぶしていたのだ。


 この国の国家運営は、お世辞にも上手く行っているとは言えない。領土拡張に明け暮れて、従来からの領土が疲弊ひへいしているのに、地方の領主たる貴族達は、中央で繰り広げられる椅子取りゲーム権力闘争腐心ふしんして、疲弊した領土の復興には無関心だった。その為に地方の施政は、代官などの官吏に丸投げして、不正の温床となっている。


 勿論もちろん、今回の様に、事の深刻さを理解できずに、不正に明け暮れる者が、他の地域にも居るとは限らないが、そう言ったプラス思考はこの際厳禁げんきんだ。


 それ故に、代官を告発する事で今回の件を表沙汰おもてざたにして、綱紀粛正こうきしゅくせいの材料にすると言うエステルの判断は理にかなっている。が、しかし、問題はそれを受け取る側である。


「はぁ・・・・・・。帝都の連中が今回の件を、単なるトカゲのしっぽ切りで済ますなら、ここと同じ状況に陥る街は他にも出るだろうね」


 ヴァレリーが溜息ためいきいて、とんでもない予言をする。


 しかしヴァネッサは、余所の街の心配よりも、今自分達がオークに敗れるような事でもあれば、もっと深刻な事態に陥る事を心配していた。


「閣下の心配は御尤ごもっともでございますが、今は私達の置かれている状況を何とかしないと、この街をオークが蹂躙じゅうりんして、他国が我が領土に踏み入る格好の口実になりますよ」


 オークに国境は存在しない。


 あらゆる国家は、交流や折衝せっしょう、場合によっては武力をもって、お互いの国家との境界線を設けていた。しかし、そのルールは人種や亜人種限定であり、竜族や魔族と言った者達はその限りでは無かった。勿論、コミュニケーション能力に乏しいゴブリンやオークなどにも国境の概念など無く、思うがままに勢力範囲を広げている。


 もしこの街がオークによって奪われれば、この街で更に増え続けるだろう。そうして、この街でも飽和状態になれば、次に狙われるのは、国境を挟んですぐ隣に位置する、エルダード連合のクロフベイン公国である。

 クロフベインにとっては死活問題であるが、エルダード連合に取っても、加盟国の災難は座視できないし、しないだろう。それどころか、その出来事を奇禍きかとして、攻め入る口実にする事を考えるかもしれない。


「まあ確かに本国が、その事態を放置するような事でもあれば、そうなるかも知れないね。だからこそ、他の地方の動向も気になるのだよ。同時多発でも起これば、手に負えなくなって、ベルメールをエルダードに委ねる以外の選択肢が、無くなる可能性もある」


「しかしその懸念は、この街が失陥しっかんした場合の話でしょう? 未然に防ぐ事が出来れば、その様な懸念も問題無いと思いますが?」


 ヴァネッサはこの名将にして、既に負ける算段をして所が気に入らなかった。

 しかしヴァレリーは、彼女の心中など意に介さずに衝撃的な事を良い放つ。


「はっはっは! ヴァネッサ君は意外と楽天家だね。私は、ベルメールの放棄まで考えているんだよ」


「なっ、何て事言うんですか! 直轄領を失陥したら、左遷どころか処断の対象になりますよ!」


 ヴァネッサは顔色を変えて声を荒げる。しかしヴァレリーが口元に人差し指を立てて、静かにする様にと言う仕草をすると、ヴァネッサは慌てて口元を押さえて辺りを見回した。


「心配はいらないよ。全ては私の独断と言う事で、責任を被るから問題ないだろう」


 どこに問題が? と言う表情で話すヴァレリーに、ヴアネッサは声を押し殺して反論する。


「そう言う事ではありません! 閣下は御自分の命を、如何にお考えなのですか?」

「一人の命で、無辜むこの市民三万人の命を救えるんだったら、安い買い物だよ。長年、高禄を食んで来たんだから、そろそろ潮時なんじゃないかな? それに家族も居ないから後顧の憂いも無いし」


 このベルメールの街は、全盛期で八万人近くが暮らしていた。現在は、海路の発達と聖魔戦争が原因で、三万人にまで目減りしている。ただ、それは公式にであって、不法滞在者や隠れ住んでいる犯罪者などを含めると、依然いぜん四万人は居ると推定されている。


 ヴァレリーは個々人の命に貴賤きせんは無いと考えている為に、その様な言葉が口から出たのだが、それを聞いたヴァネッサは暫らくの間絶句する。何度か深呼吸してようやく口を開く事が出来た。


「閣下! 確かに命には貴賤は無いのかも知れません。しかし閣下は三万人を救う事が出来ますが、物乞いは一人すら覚束無いでしょう。その辺りをもう一度お考え下さい。それに来襲するオークはたかだか五百程度だと聞いております。翻って、我が方の兵力もほぼ五百ですから、兵力的には拮抗きっこうしています、だから諦めるのは早すぎると思います」


「おや? ヴァネッサ君は知らないのかな? 最近の学説では、組織的な斥候や見張りの存在するオークの集団は、高い確率でオークロードが存在すると言われているんだよ。そしてオークロードが存在する集団は、最低でも千程度の兵力があると言われているから、五百程度なんて高を括っていると、痛い目に合うよ」


 ヴァレリーはそう言いながら席を立って、後ろの窓に近づくと、その窓から外を見下ろす。眼下には兵員の訓練場が広がっていた。そしてその訓練場では、今まさに兵たちの訓練が行われている。しかしそこで槍や剣を振るっている者達の手元や足元は、如何どうにも不慣れで、覚束無おぼつかない様子が見て取れる。

 少し離れた場所では駆け足の訓練をしていたが、多くの者が教官のペースに追い付けずに引き離されていた。ヴァレリーはそれらを眺めながら、更に話を続ける。


「それにヴァネッサ君。彼等を見ていて、オークと一対一で敵うと思うかい?」


 ヴァレリーと同様に、訓練場を見下ろしていたヴァネッサは言葉が出なかった。

 今の彼等では、一対一どころか、二対一でも覚束無いかも知れない。

 それを見ながらヴァネッサが溜息を吐いているのを見て、彼女が状況を理解したと取ったヴァレリーは、彼女に一つの密命を下す。


「そこで、ヴァネッサ君には、脱出作戦の立案をお願いしたい。まあ、その作戦は、使わないに越した事は無いが念の為にね」


 気の進まない仕事ではあったが、他でもないヴァレリーからのお願いに、ヴァネッサは諦めた様な溜息を吐いて了承する。


「分かりました。念のため、立案をしておきます。ですが、立案した作戦を安易に選択し無いで下さいね」


「ああ、分かってるさ。あ、そうだ。後、口が堅い奴なら何人か使って良いから」


「有難う御座います。一名心当たりがありますので、彼女にお願いします」


 大柄で、日頃から無口な女性を、ヴァネッサは思い浮かべて答える。だがしかし、もう一つ重要な事を思い出してヴァレリーに判断を仰ぐ。


「あと、ベルナデット殿下から申し出があった、ジュディット第六皇妃殿下の捜索なのですが、日没後の現在に至っても、発見と保護の報告がありません。人員を増やして捜索を大々的に行った方が良いと思われるのですが………」


 皇妃失踪などは大事件と言って良いのだが、レリアどころかヴァレリーまでもが、それほど深刻には捉えていない。だが、ヴァネッサは皇妃に万が一の事があると思うと、気が気では無かった。レリアが内々にと言うので、騒ぎが起きない様に、最低限の人員で捜索をしているが、未だに朗報が無い。


「ヴァネッサ君。君は〝蒼銀の雌豹〟と呼ばれた冒険者の事は知っているかい?」


「ええ、ご本人を直接見た事はありませんが、その二つ名だけは知っています。私達女性にとっての希望と憧れの的でしたから。特に、グレース第三皇妃、アドリアン皇子暗殺未遂事件での活躍は有名ですね」


 当時彼女は十歳だったが、その話は鮮明に覚えていた。首謀者が誰だったかは隠蔽されたが、その事件自体は計画が露見して、白昼に強行されることとなった。その時、仲間が負傷して脱落する中で、最終的に一人で暗殺者を捌き切ったのが、蒼銀の髪を持つ女性だった。


「確かにその事件が〝蒼銀の雌豹〟と言う二つ名を、大陸中に広める切っ掛けになったからね。当時は、どの吟遊詩人の弾き語りを聞いても〝蒼銀の雌豹〟一色だったよ」


 その当時の事を思い出して語るヴァレリーに、ヴァネッサが意外なエピソードを打ち明けた。


「私も、父上が屋敷に呼んだ吟遊詩人から、その歌を聞きました。その頃から冒険者に憧れるようになりまして、父上を良く困らせました。私を軍に入れたのも、父上が私に冒険者になる事を諦めさせる為だったのです」


 意外な裏話に少し驚いた表情を見せたヴァレリーだったが、彼女が軍籍に身を置いている意外な理由を知って妙に納得した。


「まあ、貴族の親なら、娘を冒険者になんてさせないだろうな。傭兵ほどじゃ無いにしても、冒険者にだって女に手の早い者が大勢いるからね。親としては、万が一娘を傷物にでもされたら堪らないから、娘の冒険者入りを阻止するのは至極当然だよ」


 貴族の娘は親にとっては政略の道具だ。それが傷物にされた時の損失は計り知れない。ゆえに貴族の娘が冒険者をする事は、本当に稀である。


「そう言えば、その事件以来〝蒼銀の雌豹〟の消息がぱったりと途絶えましたね」


 そうなのだ。吟遊詩人の弾き語りで有名にはなったが、それ以降〝蒼銀の雌豹〟は表舞台から姿を消した。


「結婚引退して幸せ家族を築いているとか、この大陸を出て、他の大陸で暴れ回っている等の噂が流れていましたが、実際の所はどうなんでしょうね」


 その後の消息についてヴァネッサが呟くと、ヴァレリーは彼女に尋ねた。


「消息を知りたいかね?」


「勿論知りたいですよ! 出来る事ならお会いしたいですね。と言うか、閣下は御存じなのですか? 彼女の消息を」


 ヴァネッサがその話に食いついたので、ヴァレリーは彼女に謎掛けする。


「ああ勿論だよ。そう言えば、ヴァネッサ君は会いたい言っているけど、もう既に会っているんだよ」


「えっ! 一体誰なんです? 今どこに居るのですか?」


「我々が血眼になって探し回っている人物こそが〝蒼銀の雌豹〟なんだよ」


「何ですって! ジュディット第六皇妃殿下がですか?」


 驚く彼女を尻目に、更に話を続ける。


「そうだよ、ヴァネッサ君の推挙した精鋭達は〝蒼銀の雌豹〟相手に、フォックスハンティングをしている訳だ。いい訓練だろう?」


 したり顔で言い放つヴァレリーに、ヴァネッサは苦言を呈する。


「『いい訓練だろう?』、じゃ無いですよ! そんなに悠長に構えられる状況ですか? 殿下に万が一の事が、あったらどうするんですか!」


「確かに心配だが、この街で彼女に敵う者が居ないのも確かだ。それに大々的な捜索は却って逆効果だ。重要人物が街に紛れている事を、喧伝するようなものだからね」


 この街は、エルダード連合との玄関口である。その為にエルダード連合の諸国からの密偵も数多く活動している。勿論その密偵達は情報収集だけで無く、事あるごとに帝国を出し抜く材料を求める為に活動している訳だから、この騒動は、彼等に格好の餌を与える事になる。


「確かにおっしゃる通りです。それならば、私達はどんな手を打てば良いでしょうか?」


 ヴァネッサはこの街の現状に思い至ると、ヴァレリーの考えが正しい事を認める。しかし、それならば次にどういう手を打てば良いのか、正直、彼女には分からなかった。


「現状私達に、これ以上打てる手は無いよ。どうしてもと言うなら、今血眼になって探し回っている精鋭達に発破を掛けるか、ジュディット殿下が明日の朝までに無事に帰ってくるよう、お祈りするしか無いだろうね」


「そう……ですか………」


 頼みの綱のヴァレリーからも、良い答えを引き出せなかった事に気落ちする。


「兎に角、手の届かない事を思い悩むより、自分が出来る事に集中してくれると助かるよ」


 いつまでも、立ち止まって貰う訳にも行かないと思ったヴァレリーは、気持ちを切り替えて他の案件に掛かるように促す。


「分かりました、脱出作戦の立案に集中します」


 言外の意を理解して応えたヴァネッサに、ヴァレリーは思い出した様に付け加える。


「ああ、それから、作戦案の提出までは副官の任を解くから、宿題だと思って気楽にやってくれ」


「えっ! それでは閣下のお仕事に支障が………」


 一時的に任まで解かれるとは思っていなかったヴァネッサは、ヴァレリーへの心配を口にする。しかし、ヴァレリーは軽く溜息を吐いて彼女を諭す。


「私とて副官が居なければ何も出来ないほど、無能じゃないよ。まあ、ヴァネッサ君が立案を終えるまでなら何とかなるから、心配要らないよ」


 無意識とは言え、上官を侮辱してしまったヴァネッサに対し、怒る事無く諭してくるヴァレリーに対して、更に尊敬の念を深めた。


「申し訳御座いませんでした。直ちに立案に取り掛かります」


「よろしく頼むよ」


 ヴァネッサが敬礼しながら、作戦立案に取り組むことを告げると、ヴァレリーも答礼でそれに応える。そして彼女は、踵を返して会議室を後にした。


 ヴァレリーは、ヴァネッサが出て行ったドアを眺めながら、彼女について考える。

 ヴァネッサは、一年前に彼の元に副官として着任した。

 彼女は他の貴族の子弟とは違い、良くも悪くも素直なので、軍人としてはとても使い易い部類に入るだろう。

 しかし、そんな事より特筆すべきところは他にある。

 彼女は記憶力が抜群で、一度教えた事は忘れない。それに、とても勉強熱心で、解らない事は必ず質問してくるし、説明が足りなければ後で必ず自分で調べている。時折応用の利かない所も見せるが、それさえ克服すれば立派な軍師に育つだろう。

 ヴァレリーもその辺りを見越して、彼女に作戦の立案を任せた。ただし宿題と言った通り、内容が良ければ褒めるし、悪ければダメ出しもするつもりだ。


 ヴァレリーは再び窓に向き直ると、そこから眼下に広がる訓練場を眺める。


 薄暗くなった訓練場では先程まで駆け足の訓練をしていた者は、殆どの者が地べたに座り込んで、荒い息を吐いている様子が見て取れる。

 ならばと、視線を槍や剣の訓練場へと向けてみたが、そちらも殆どの者が、槍や剣を地面に放り出して、座り込んでいた。

 その様子を見て、兵分団長が『とても戦える状態ではありません』と報告してきたのを思い出して大きな溜息を吐く。ヴァレリーは今の彼等を駒として、この街に雪崩れ込むオークを阻止する作戦を、考えなければならないのだ。彼は召喚者の少年達が使っていた《無理ゲー》と言う言葉を脳裏に浮かべて呟いた。


「ヴァネッサ君、素晴らしい作戦を頼むよ。こっちの作戦は、難易度が高過ぎる」

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