夜明け
何か革命が来るたびに夜明けが来たという
大体は希望だ
夜明けは希望として使われる
じゃあ、絶望は夕暮れ?
そういうことを考えること事態が古いのかもしれないけれど
太陽が昇って
辺りが明るくなっていく
皆光のほうに目を向ける
まるでそれを生まれて初めて見るものと錯覚している
皆が夜明けを待って居る間
私は徹夜していた
皆が明日は太陽が昇りますように
夜が明けますようにって願っている間
私は蝋燭の火を頼りに
ひたすら空を見上げていた
夜明けを生まれて初めて見たような顔をしたくなかった
時には花火を打ち上げてみた
太陽の真似事をしてみた
本物にはかなわなかった
だから、また徹夜した
ようやく私は雲に隠れている太陽を見つけた
雲を払って人々は太陽を拝んでいた
太陽なんて
希望なんて
初めて見るような顔をするためにあるんじゃない
だから革命前はみんな徹夜している
夕暮れが来たっていいよ
また徹夜するから
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