-2-「どこに行く宛のない逃亡劇」
②
「宿題をまったくしていない訳じゃないし‥‥。うん、大丈夫!」
ヒカルは現状の問題に対して最悪ではない。と、自分勝手な判断しつつ、夏休みの最後の一日を
しかし、どこに行く
いつもの習慣で携帯ゲーム機を持ち出してきたものの、携帯ゲーム機にインストールしているゲームは、この夏休み中でほとんどやり尽くしていた。
今さら
まず向った先はヒカルが通う小学校の近くにある“ラクガキ堂”という
みんなの
普段だったらヒカルのような子供たちで
「あれ? 閉まっている‥‥」
どうやら
ヒカルは
次に向った場所は、ヒカルたちの遊び場となっている
ヒカルが暮らす市名を
一見、ただの
陽の光さえ差し込まないほどの深い森だった事から“
その森は都市開発による
だけど公園の
子供たちは名前の
子供が公園で遊ぶ‥‥それこそ“自然”な光景ではある。
ヒカルは真夏の太陽に
「あれ? 誰もいないな‥‥」
公園にはヒカルの友達や知り合いどころか、まだ昼前の
こういう事は珍しかった。現にこの夏休み中、この公園に来れば
広い運動場にヒカルがポツーンとただ一人。
静かで何とも言えぬ
ヒカルは近くにあったベンチに座り、これからの事を考えた。
「どうしようかな‥‥」
このままベンチに座って、ゲームをしつつ誰かを待とうとしたが、八月末とはいえ、まだ太陽はサンサンと地面を
「そうだ。マルくんの家だったら遊べるかな?」
遊び友達のマルくんは、この公園の近くに住んでいた。
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