世のなかに楽しきことの多くして我がよむ歌は日の目をも見ず

【読み】

 よのなかにたのしきことのおほくしてわがよむうたはひのめをもみず


【大意】

 昨今は世のなかに娯楽がたくさんあって、為にわたしのよむ歌は日の目を見ることもないことである。


【附記】

 自分では十分に意を用いて創作に当たっているつもりだが思ったように読者を得るには至らない。世のなかに魅力的な娯楽の数多くあることを思えばそれが自然なのだろう。承認欲求という名の虎を飼い慣らすことを覚えねばなるまい。

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