若き女の今様衣妙にして恐ろしきかも美しきものを

 わか今様衣いまやうごろもたへにしておそろしきかもうつくしきものを


〔語釈〕

」は、女性。

今様衣いまやうごろも」は造語。当世風の服。今風の服。


〔大意〕

 若い女性の今風のおしゃれな服(を着ている姿)の言うに言われぬ美しさであり、しかも(その美しさが)恐ろしくも思われるなあ。美しいものを。


〔解説〕

 最近テレビで次のような話を聞いたと記憶する。それは、美しい人(だいたい女性のことだと思う)は人から怖い印象を持たれやすいというもの。


 佳人薄命かじんはくめいという。美人がみな短命とはかぎらないだろうが、美しさゆえにストレスを受けることも多く、そのために早死にする傾向があるのだろうなあと思う。


〔参考歌〕

 あづさゆみ春になりなば草のいほをとく出て来ませ逢ひたきものを 良寛

 時鳥ほとゝぎすいたくな鳴きそさらでだに草の庵は淋しきものを 同上

 酒飲まん友どちもがなしくしくに雪の降る夜はさびしきものを 和田厳足

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