思い舟

つまらないな、って囁く夜

夢に戻れない

ぼやける ぼやける


昼間ならばスケボーで

ほんの少しドライブ。

遠くにある市場へ

繋いで


以心伝心で起死回生の日が

一度でもあれば良いのに

僕はまだなぞっていない

名前は?

名前は?


振り切った過去を

もう一度掴めるなら


舟に乗せて

正確すぎた魔球みたいに

胸に刺さる興奮を


舟に乗せて

ゲートへ駆け込め

いつの日か見つけてた馬鹿へ


確かめたならば、

強く残した想いで

証明しても良いじゃない


見た事もない街

見知らぬ人でさえも

新たな青色のペンキで

染まってく


まだ、まだ、

探している

詠んでいる


影を長くしても

染められる前に

星を受け止める。


だから もう一度

今 舟に乗せて

後ろを見る前に


ああ まだ

命灯す


もう忍ばない

残っている 残せている


思い舟とともに............

僕の片隅に............






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