硝子の爪
遠い日を待ち 色その身に
声を聴いた 許しを乞う今
楽にさせてと 芯研ぎ澄ますよ
ひっそりと、ひっそりと......
私に見えないのは
片隅に置く心というもの
見てみれば分かると言われても
白と黒の話は好きじゃない
寝たきりの猫の夢など誰も知らぬように
ねぇ 分かってるんでしょう?
本当の感情なんて結局捨てているって
忘れるだなんて もっての他よ
ねぇ もがいてるんでしょう?
それが貴方じゃないと知ってる癖に
せめて地平線で頭を打ってよ
そうよ
遠い日を待ち 色その身に
声届けた 板を破いた今
敵ならぬと 爪で裂いてく
見つけ出したわ もうそれで良いから
雨の賞賛のコールを その地に残して
よく生きたねと 忘れてあげましょう
そう言いながらも 残した想い出は
爪を伝った 青い色だった
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