会合

@tawoyame

第1話

夢の中に住む 退屈な子供が笑っている

              空に浮かんだ

道端で歩いて、不意に浮かんだクリームソーダを食べたいな


ある日、ある晩に誰も寝静まった深夜にひとつだけ明かりが燈っている家屋がある、


誰も知らない、誰も気づかないその場所で僕らは秘密の邂逅を果たす


「あのね、実は…」


誰にもいえない言葉 自分しか持ってない言葉


そういったもので作られた文章はとっておきのものだ。


山の稜線から朝日がにじみ出て来るころに、僕らはまた明日この場所で


       秘密の会合


をする約束をした。


それは人生の春のように、輝いていて、麗らかで、新鮮で、ときめいていた、


形容しがたい夢想をもって、生きていけるそんな気がして、

               それは高く、それは高く、



          それまで孤独だった僕らが唯一、人と人とが繋がる居所


          喜びと生の宿命がたちどころにまぜこぜになって、僕をとかかした

それはまるでクリームソーダのようだと思った

甘ったるくて、しゅわしゅわしている炭酸甘味類の味。


そういったものをぼくらは探していた。   

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