第58話 元受けと下請け

世の中いろいろあるけど、自分自身で切り開いて、収入を得、生活を営んでいる人は少ないように思います。


大概は、大なり小なり、どこかに勤めて、そこから賃金を得たりしますが、そこに、元受けと下請けの関係があって、派遣を例にとると、正社員でない、正規でない社員を欲しい場合、派遣会社と契約するのか分かりませんが、元受けが、受け入れ先の会社で、派遣会社が送り先の関係になります。


これだけだったらいいのですが、元受けが、高い賃金を出しても、派遣会社がそこから間引きして、それが、働き手に渡ります。

この時点で、元受けが支払っている賃金と、派遣社員のもらっている賃金には開きがあります。


それが、ビジネスといってしまえば、それまでですが、元受けからしたら、高い賃金を払っているのだから、それなりの働きをしてもらわないと困る、もらう側は、正社員では雇用してもらえない、派遣だから、しょうがない。


なので、必要があれば、雇用されるし、必要がなければ、切られてしまう。


そのうち、年を取り、自分の就きたい仕事も、困難になり、生活レベルを下げるか

意にあわない仕事でも、生活のために、やらざるを得ない。


もし、このような人が多かったとしたら、それは「幸せ」といえるのでしょうか?


しょうがない。

生きていくためには、仕事は選んでいられない。


不安が襲い、面接にもたどりつけず、書類で落ちてしまう。


負のスパイラルですね。


残念ながら、それを打開する「教育」を受けていないのです。


言うまでもなく、元請け側は生き残り、下請け側は、ひーひーいいます。


その構造を崩すことに、人は、怖れを抱きます。

なんやかんやいいながら、安定をのぞみ、失うことを恐れるのです。


そして、安易なお金を増やす方法とか、怪しげなセミナーとか

そういう方向に走ります。


まともな「判断」ができなくなります。


そうではないのに。

そうではないのに。


安易にお金を稼ぐ方法なんてありません。

投資や、なんとかに成功した人はほんの一握り。


そういう才能を持った人が、成功したにすぎません。


僕はやりません。


そのような本も買いません。

本代がもったいない。


答えは見つかりませんが、新しい「生き方」を探し、生きていきたいです。

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