アラフィフになっちゃった

飛鳥 祐矢

第1話 職場

あと3日で、10か月つとめた職場を退職することになります。


本当は、1年勤めたかったのですが

自分が入るより前にいた50代女性のパワハラにずっと悩まされていて、正社員で、いろんな現場をたらいまわしにされる問題児で、そこに耐えられませんでした。


つい先日も、その人物がらみで、4人が退職してしまいました。


上司にも平気でかみつき、気に入らなければ、上司の上司にまでつげ口をして、退職に追い込むという恐ろしい人物で、自分は、おそらく人生史上、ここまで「黒い」人物にあったことはありません。



詳細は言えないのですが、今までいた上司は、部下に大変信頼されていたのですが、といいますか、現場は、その上司に支えられて、なんとか過酷な労働もこなしていたのですが、その上司が退職に追い込まれてしまったため、パワーバランスが崩れ、一挙にやめていったのです。


自分は派遣のため、なんとか休憩時間をとることができたのですが、他の人は、昼食すらとるのもままならないほどの、忙しい現場で、名前を出すことはできないですが、かわいそうなくらいでした。


自分も、最近は仕事も楽しくなく、ただ、こなすだけ、むしろ自分は奴隷と割り切ったほうがいいかもと思えるくらいでした。


この年代は、会社でいうと、部長?クラス?年収もおそらく700万円あたり?


自分はというと、貯金はほぼなく、正社員でもなく、友達もいなくて、毎日がなんのために生きているのか、希望のまったく見えない状態です。


繁忙期に入るのが恐ろしくて、その前にやめたいというのもありましたが、世の中、なんて理不尽なんでしょう。


作家になりたい。




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