第11話《新感覚シュークリーム》


 あたしの名前は小島ハツナ。

 たまには友達と部活帰りに寄り道してご飯を食べることもある高校一年生だ。


「はぁーい! JKのみなさんこんにちわぁ!」


 髭を金色に染めた胡散臭いコック長が、カウンターに座るあたしとトモミ、ミク、柴田の順番で握手してくる。

 駅前にできたという新感覚のシュークリーム屋さん。柴田がちょっと寄ろうぜの一言で入ってみた。


「はぁーい! グッドイブニーング!」


 カウンターに座ったまま、あたしたちはずっと黙っている。


「では新作のボトムシュークリームをみなさんにお作りしまーす!」


 コックがそういうと、カウンターの上をピンヒールを履いた超ミニスカウエィトレスが歩いてきた。

 目の前のカウンターテーブルには、蓋が開いたシュークリームの生地が皿の上に置かれている。

 ウェイトレスがその皿の上に跨り、腰を落としてスカートをまくし上げた。

 何をするのか予想がついた。


「あああああううう!」


 声を上げながら、ウェイトレスが尻穴から白いクリームを捻り出していく。

 くりんっと器用に巻いた後、トモミの席に移動して同じことを繰り返す。

 ウェイトレスは柴田の分までやり終わると、ティッシュで尻穴を拭いて颯爽と去っていった。

 コックが笑顔でいった。


「蛆神様にお願いして作ったヒューマンボトムシュークリーム! さぁ召し上がれ!」


 食えるか。

 そう思った。


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