第10話トラ船長と時間犯罪②~惑星K237の老婆
トラ船長とボンタとテリア警部は惑星K237のある小さな町にマタタビ号で降り立ちました。あたりはもう、薄暗くなっていました。
「どうもこの建物の中にタイムトラベルのあっせん人がいるようなんだ」
三人はうっそうとした茂みに囲まれた洋館の庭に入って行きました。明かりのともった部屋の窓には動いている人影が見えました。ボンタがドアをコンコンとたたくと黒ずきんを被った老婆が現れました。
「三人で時間旅行したいのですが。過去に戻ってみたいのです」
「ヒッヒッヒッ、よく来たねえ、いつに戻りたいんじゃ。多少金はかかるぞ」
しかし老婆はテリア警部の腕時計を見るやいなや、扉を閉めて家の中に逃げ込んでしまいました。
「しまった。銀河警察の腕時計に気づいたようだ」
三人が扉を壊して中に入ると、部屋には黒い服が脱ぎ捨てられて誰もいなかった。テリア警部はしばらく部屋の中を見回していました。
「ここだな」
警部が本棚を動かすと、地下に降りる階段が現れました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます