第9話トラ船長と金の採掘権③~事務所のイモリ男

「そうか、皆この金色トカゲに食べられたんだろうな」

「トカゲ、大きくて全身金色だったね」

 ふたりはすぐに坑道から外に出て、マタタビ号でこの惑星の鉱山事務所に向かった。トラ船長がドアを開けると、茶色いイモリのような商人が机の前に座っていた。

「おい、一体どういうつもりだ。大きな化け物がいてボンタが食べられそうになったじゃないか」

「だんな、広告をよく見てください。<当社は採掘に関する事故、障害にはいっさい責任を負いません>と書いてあるでしょう」

「しかし、この星ではたくさんのひとが行方不明になっているんだ。みんなをだまして金色トカゲの餌にしたんだろう」

”ビューン”イモリ男が突然レーザー銃を撃ってきた。トラ船長はとっさに腕時計をさわりミラー状のバリアーをつくった。金色のレーザーはバリアではね返り、イモリ男の命中してしまった。シューシューと音をたてて男は消滅してしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る