第8話フクロウ博士の講義①~ワープ航法

 今夜はフクロウ博士の別荘で夕食会が開かれていました。別荘は木造で深い森の中にあり、今回はトラ船長、ボンタ、ラット、ガメ船長たちが来ていました。

「博士は話し好きだからなあ。俺たちの宇宙船の設計もしてもらったし、ゆっくりと話をきこうか」とトラ船長。

「いつも話がむつかしいからよくわかんねえけど、食事がうめえからいいか」とガメ船長。

「コホン、ボンタ君。超高速航行には、どんな方法があるとおもうかね」

 ボンタは突然話をむけられてびっくりしました。

「えっ。今、マタタビ号はワープ航法を使っているとおもいます」

「そうじゃな、今はワープ航法が一般的につかわれておる。しかし、ワープ航法は時空のゆがみを利用するため比較的大きなエネルギーがいるんじゃ。また、目的地点の座標を正確に定めにくいのも難点じゃ」

「ワープ航行のほかには何か方法はあるかね」

「わかりません」

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