第29話 出世の引き金

『三日月』と『夜明けの地平線団』を率いる『サンドバル』の真ん中に割って入る『ジュリエッタ』

「邪魔だなあんた」

 イラッとした『三日月』


 相変わらず『三日月』任せの作戦しかたてられない『オルガ』

「ミカがサンドバルを押さえられりゃあ勝ちは拾える。頼んだぞミカ」

 オマエさん…ガッカリだよ。


 ここで『月外縁軌道統合艦隊』に海賊を叩かれたら『鉄華団』の手柄はない。

 あくまで彼らは『マクギリス』の依頼で動いている民間なのです。

『ラスタル』にしてみれば関係ない、同時に潰しても問題はないのでしょう。

『マクギリス』の部下『石動』の艦さえ潰さなければいい。


 役に立たない『イオク』MSはカスタムされた『レギンレイズ』しかし…ポンコツなので邪魔しかしません。

『三日月』に弾を避けたほうが当たりそうだと侮蔑される始末。


 混戦の中「ん?よかった。殺さないようにって難しいな」

『三日月』しっかり仕事を熟しました。


『マクマード』の元にも『夜明けの地平線団』を壊滅させたと連絡がはいります。

 No2の『ジャスレイ』は『ギャラルホルン』介入ありきの成果だとケチをつけますが、『名瀬』はサンドバルを取ったのは『鉄華団』だと言い返します。

『テイワズ』としては金にはならなかったものの航路の邪魔を排除したからよしということで『マクマード』は『鉄華団』に報酬を用意するつもりです。

「むしろ順調すぎんのが問題かもなぁ」

『名瀬』は大仕事を熟していく『オルガ』の行く末を案じているようでした。


 仕事を終えた『鉄華団』

『三日月』と話がしたいという『ハッシュ』MSに乗りたいと『オルガ』に話をしてくれないかと頼みます。乗ってどうする?

「三日月さんより強くなります」

『三日月』は承諾しました。


『ノブリス』に面会を断られた『アリウム』もう後がありません。

「なんとしてもノブリスを通してクーデリアに我々が、私が無実であることを伝えなければ」

 事が終った今…『鉄華団』の落とし前が待っているのです。

 そして『オルガ』と『三日月』がやってきます。

「アドモス商会のハーフメタル採掘場を襲った件、クーデリア・藍那・バーンスタインの命を狙った件、それと夜明けの地平線団を使って俺たちに弓を引いた件についてだ」

 全部バレてます。

 ベラベラと喋る『アリウム』にイラつく『三日月』保身しか口にしない人間ってイラつきます。

「夜明けの地平線団との戦闘でうちが負った被害額だ。まずはその倍を賠償金として払ってもらう」

『ギャラルホルン』に通報するも火星支部は現在『マクギリス』の派遣した本部長なので関与しない。

 実力行使にでようとするが、そこには筋肉ダルマ『昭弘』が…。

 もとより、そのつもりのでしょうが『オルガ』…

「今回の件ではうちには死人も出てる。払う金もねぇなら今すぐ向こうに行ってあいつらに詫びてこい」

『三日月』が『アリウム』に引き金を弾きます。


「何かある度に争い事になる。それでは鉄華団の皆さんや三日月のような人が生まれ続けてしまう。その連鎖を私はなくしたい」

 事の張本人が他人事のように…『クーデリア』さん。

 アンタのせいで皆、血を流しているのです。


 ハーフメタルの採掘場を任された『鉄華団』『マクギリス』の後ろ盾もあり火星では大きな権力を有する組織となります。

 その採掘場から見つかった『ガンダムフレーム』その奥に…MSにしては大きいというフレーム?


『マクギリス』と顔を合わせている『オルガ』

 一枚岩ではない腐敗した『ギャラルホルン』を改革したいという『マクギリス』に協力すると約束した『オルガ』

「では共に駆け上がろうか」

『マクギリス』は遥か上を見ているのです…。

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