第34話 宇宙(そら)が呼ぶ声

『アーガマ』のMSはボロボロです。

『ラーディッシュ』から部品を回してもらい応急処置が精一杯。

『Z』も動くだけだぞと言われる始末。

 そんな中、『ウォン』だけは戦意高揚中、『グワダン』を叩くと息巻いております。


「危険な事ばかりするのよね、私。癖になってしまったのよ」

『カミーユ』に頼まれた『ファ』『レコア』の様子を見に行きますが…。

「ファは、私みたいな女になっては駄目よ」

 なる資質は秘めているのです。


『ドゴスギア』では『ヤザン』が『シロッコ』に噛みつきます。

「はぐらかすのはやめろ!アーガマを倒す気はあるのか‼」

 あるのです。

 ただ『シロッコ』にすれば、落とすべき時に落とす自信があるのです。

 そういう人なのです。

「なら、目の前の邪魔を排除する必要だって‼」

 おさまらない『ヤザン』に根負けしたのか、見透かしているのか『シロッコ』

「それも道理だ。解った、好きなようにしてくれ」

「シロッコ♡」

「勿論だ、ヤザン。私は、君という人間が好きだ」

 出撃する『ヤザン』を『サラ』を『シロッコ』は止めます。

 相性が悪すぎるのです。


 そんなわけで『ヤザン』『アーガマ』『ラーディッシュ』を沈めるために、あるいは足止めか?出撃。

 迎え撃つ本調子じゃない『エゥーゴ』の面々。

『クワトロ』の心配を無視して出撃する『レコア』

「私に何をしろと?」

 オマエはホントにダメだな『クワトロ』

 止められませんでした。


『レコア』1機で突っ走ります。『カミーユ』に制止されなければ、そのことすら自分で気づけないほどに、気持ちは『ドゴスギア』に向いているのでしょうか。

 完全にフワフワしている『レコア』


『アーガマ』では『ブライト』と『ウォン』が揉めてます。

 後方を探りに行った『クワトロ』と『カミーユ』『ヤザン』が仕掛けた『ダミー』に騙されます。

「急げ!ダミーに気付いて戻ってくる前に、アーガマを叩くんだ」

『ヤザン』は主力を引きはがし、その隙に艦を叩くつもりだったのです。


『アーガマ』の守りに回った『レコア』『ヤザン』相手に無抵抗…『メタス』から出てきた『レコア』の不気味さに圧された『ヤザン』なぜか『レコア』を回収して戻ります。


 空の『メタス』だけ回収した『アーガマ』クルーは完全に動揺しています。

 その中でも『カミーユ』

「貴方が! もう少しレコアさんに優しくしていたら、あんな事にはならなかったんです! 解りますか!レコアさんは、今頃、暗い宇宙を漂って…」

『クワトロ』を修正です。

「サボテンが、花を点けている…」

 打ちどころが悪かったようです。


 揉めまくっている『ブライト』と『ウォン』とりあえず『ラビアンローズ』へ進路が決まりました。

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