第29話 サイド2の危機

 またも毒ガス作戦。

『サイド2』へ毒ガス注入作戦です、本命は『グラナダ』への攻撃準備をしている『ティターンズ』『エゥーゴ』の目を逸らすための作戦です。

 やりすぎです…。


 妙に素直に働く『カツ』なんかムカつきます。

 そんなヤツではないのです。


『ブライト』は『アレキサンドリア』が『G3ガス』を手に入れたことを知る。

 激おこ『ブライト』

『ティターンズ』は『ジオン』の汚い部分を色濃く受け継いだ組織なのでしょうか?


 その『ティターンズ』で汚れ専門の『ジェリド』MS隊長として張り切っています。

 国際条約で禁止されているガス使用、そんな作戦に『ヤザン』は参加を拒否しています。

 そういうところは常識人そうなのですが、違います彼はMS戦が好きなのです。

「神様も許してくれる」勝手な言い分で志気を高めようとする『ジェリド』

「連邦軍もティターンズになれば条約など無いに等しい」

 どこまでも傲慢な組織です。


 標的となる『サイド2』『エゥーゴ』の『サラミス級』も展開していたのですが『アレキサンドリア』に1発で沈黙…情けない。


 市長は『ティターンズ』へ降服しますが、受け入れて貰えません。

 そう止められないのです。

 市長を止めようとして撃たれたオペレーター不幸です。


 遅ればせながら『アーガマ』から『Z』『メタス』発進。

『ラーディッシュ』はガス設置を阻止するためにMS隊発進。


『Z』を抑えるために『ジェリド』単機で挑みます。

「貴様さえいなければ、こんな嫌な作戦はしなくてすんだんだぞ」

 吠える『ジェリド』ですが、それは言い訳です。


『Z』の頭上を取りながら足を斬られる『ガブスレイ』…よく足を斬られることで。

 援護に来た『マウアー』そして『カツ』若干援軍に差があるぞ。


 退いていった『ジェリド』『マウアー』戦闘を終えた『カミーユ』が『カツ』に尋ねます。

「何か感じなかったか?」

「胃が痛い」

 そういうことじゃねぇんだよ…だからお前は『カツ』なんだよ。


『・・・しかし市長、これだけは肝に銘じておいてください。ティターンズと手を組んで、一時の平安を手に入れたとしても・・・結局いつかはあなたがた市民と、スペースノイド全体にツケが回って来ますよ』


 命拾いした市長…撃ったオペレーターに圧をかけて反逆者がいたと嘘を報告する市長に吐いた『ブライト』の言葉です。

 ですがこういう市長みたいなヤツは政治家として長生きするものです。

 その去り際が悲惨なだけで…。

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