第19話 ジン・ジャハナム
『魔界の魔人』というコードネーム。
ウッソの父親が『ジン・ジャハナム』なわけだが、影武者もこの名を名乗っている。
影武者の方は…残念な人でリガミリティアの面々を大いに失望させたわけだが、他にも大勢の影武者がいたようなので、残念な人もいたと…諦めるしかない。
そもそも最前線に送られる影武者なのだ、その扱いから察して然るべきである。
『狸の置物』と呼ばれていたが、置物は喚かないし威張らないので置物の方が幾分マシであった影武者『ジン・ジャハナム』無能を具現化するとこうなるのだという男、それでも真のジン・ジャハナムと会ったことで、何かに目覚めることになる。
度量が大きくなり、ウッソ達に気遣いも出来る艦長さんになった。
元々、影武者としての扱いに不満が募っていたのが、最前線で己の影武者としての価値を認識できたのではないだろうか…最後はクルーを退艦させ特攻。
「若い者が生き残れば自分が真のジン・ジャハナムとして語り継がれる」
それは、引き際を心得、未来を若者に託した名シーンであった。
逃亡したウッソの父親より、彼こそがジン・ジャハナムである。
だから、あえて『偽』とは書かない。
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