第3話 ミシェル・ルオ

 ルオ商会の次女であり、本作の黒幕である。

 頭の切れる嘘つき。

 NT研から逃げるために本物のNTを名乗り見事退所してみせる。

 ルオ家の養女となり、占いと称する統計学を駆使して、のし上がる才女。

 NTを演じ切ることで、ヨナとリタを救おうとしたのだが、完全に裏目った。

 ただ後悔するだけのヨナと違い、サイコフレームに魂を宿らせようとか、ポジティブなんだかネガティブなんだか…なかなかのオカルトに踏み入ってしまう。

 子供の頃から行動力は抜群で、黒幕だけど最初から最前線で大活躍している。

 RPGでいえば、最初から勇者を狩りに自ら出向くタイプのボスである。

 行動力に欠けるヨナを引っ張りまわし、宇宙世紀、最大の超常現象を試みて、自らそのトリガーとなる…彼女の理解では「サイコフレーム」は幽霊を呼ぶアイテムだったのだろう。

 ある意味では、一番ピュアだったのかもしれない。

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