第十一話『スキル獲得』
「すごい・・・」
なんと、その美少女三人チームは、一瞬で三体のゴブリンを倒してしまった。
「ふっふっふ、どうだ!タカシ!」
と、ポーズを決めるニコ。
その、ドヤ顔に見合うだけの実力をしっかり見せてもらったといえるだろう。三人が、一体のゴブリンをそれぞれ瞬殺で倒してしまった。
全員が違う戦い方で、綺麗に倒した。
「すごいよ!みんな強いんだね!」
と僕は驚いた。
少女たちは立派な戦闘員なのだ。
3人で1チームというのも良く分かった。
戦い方に全員特徴があり、バランスが良い。
このチームは、近距離アタッカー二人と遠距離シューター
のチームなのだ。
ゲームだと、シューターは魔法使いであることが多いと思う。
この世界には魔法がないのか、遠距離担当のヒカルは投げ武器を使うみたいだ。
リオンが超近距離の『暗殺者 - アサシン』
ニコが近距離の『剣士 - ソードマスター』
ヒカルが遠距離の『投擲士 - スロアー』
といったところだろうか。
それぞれら似合ったスキルをうまく使っていた。
ニコが使っていた『斬撃 - スラッシュアタック』は光る剣。
攻撃の瞬間剣が光り出し攻撃力が高まるのだろう。
リオンの『高速移動 - アクセル』。
これは高速移動するものだろう。
高速で近づいて、ナイフで刺す。
ヒカルが使っていた『加速投擲 - ブーストスロー』
投げたものが、加速するというものだ。
これで現実ではありえない、随分不思議な軌道をナイフが描く。
遠距離は、弓や魔法のイメージがあったけど
この世界にはスキルがあるので、『投擲士 - スロアー』
という戦い方が効果的なのかもしれない。
と感心していると、天の声が響いた。
<<リオンは『氷剣 - アイスソード』を獲得した>>
<<ヒカルは『炎拳 - ファイヤーパンチ』を獲得した>>
「お?これは?」
と僕は聞く。
モンスターを倒したら、天の声が響いた。
これは全員に聞こえているのか??
「スキルを手に入れたのよ!」
と、ニコがこっちを見て言う。
「そして、私は外れみたい!何もなし!!もー、ずるい!!」
とニコが文句を言う。
「ふふふ、普段の行いが悪いからだよ!一人で戦いに行ったりね!!」
とヒカルが言う。
僕と出会った、一人で戦いに行ったことを言っているのだろう。
「うー、悪かったわよ!もうしないわよ!」
と、ニコが言う。
なるほど、基本的にはこうやって、スキルを手に入れるのか・・・。
この世界の基本ルールがやっとなんとなくわかってきた。敵を倒しスキルを手に入れる。そのスキルは手をつなぐことにより交換可能。そして僕はそのスキルを合成できる・・・。
「おしゃべりは、そこまで」
と、リオンが二人に言う。
皆がリオンの方を見る。
その視線の先を皆も追う。
「グオオォォォオォォ」
そう、ゴーレムが襲いかかってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます