妖精のささめきかはす五月かな

【読み】

 えうせいのささめきかはすごぐわつかな


【季語】

 五月(夏)


【語釈】

 ささめきかはす――ささやきかわす。


【大意】

 妖精たちがたがいになにごとかをささやきかわす五月だなあ。


【附記】

 若葉の葉擦れの音を妖精のささやきに見立てた。


 かつては(新暦を採用するころまでか)五月と書いてサツキと読ませていたようである。


【例句】

 四五月の卯浪さ浪やほととぎす 許六きょりく

 杜若かきつばた咲くや五月の濁り水 正岡子規

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る