春風や風車に対す騎士ひとり

【読み】

 はるかぜやふうしやにたいすきしひとり


【季語】

 春風(春)


【大意】

 ひとりの騎士が春風の吹くなか風車に対峙しているのであった。


【附記】

 私のすきなセルバンテス(1547-1616)の『ドン・キホーテ』(正編は1605年、後編は1615年刊)の主人公のドン・キホーテのおもかげである。風車のくだりが出てくるのは正編である。思い入れが強すぎると往々にして独り善がりに陥るものだろうが。

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