向日葵やマウンド暑き砂埃

 向日葵ひまはりやマウンドあつ砂埃すなぼこり


【季語】

 向日葵(夏)――『滑稽雑談こっけいぞうだん』(1713年刊)に所出の由。


【語釈】

「暑し」も夏の季語。


【大意】

 ひまわりが咲いて、マウンドに暑い砂ぼこりが立ち込めるのであった。


【補説】

 先だって読んだ、高校野球を題材にした漫画に影響されて詠んだ。


 構造的には「名月や故郷遠き影法師」という漱石の名句(有名な句)を踏襲していると言えるかとも思う。


【参考句】

 行く馬の跡さへ暑きほこりかな 杉風さんぷう

 はき庭の砂あつからぬ曇かな 荷兮かけい

 百姓の生きてはたらく暑さかな 蕪村

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