つばくらめ翔るや牡丹散らんとす
つばくらめ
【季語】
牡丹(夏)。『
【語釈】
「つばくらめ」は、つばめ。春の季語。
【大意】
つばめが翔ると牡丹の花が今にも散ろうとするのであった。
【補説】
つばめがかすめ飛ぶときの風圧のために牡丹の花が散ってしまうことを危惧しているという一応の解釈が成立しそうである。
中国では牡丹を花の王、
【参考句】
茶の水にちりな落しそ里燕
海づらの虹をけしたる燕かな 同
巣を立て湖水に
ほそぼそと塵
つばくらや水田の風に吹れ
酒旗につばめ吹るゝ夕かな
むら燕牛の
乙鳥の巣に鼠鳴よさむかな
思ふ事ただ一筋に乙鳥かな 夏目漱石
虹を吐てひらかんとする牡丹かな 蕪村
方百里雨雲よせぬぼたん
金屏のかくやくとしてぼたんかな 同
ぼうたんやしろがねの猫こがねの蝶 同
牡丹散つてうちかさなりぬ二三片 同
ちりて後おもかげにたつぼたん哉 同
金鶏のさし
扇にて尺を取りたる牡丹哉 一茶
みちのくや牡丹駅またあやめ宿 泉鏡花
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