第17話 とんがり政権の崩壊

 勇者黒髪戻る、の知らせが流れると、都市の議員たちはみな額を寄せ合った。事態を見極めて、有力市民として適切な行動を取るためだ。とんがり政権の穏健な統治により富裕化と投資熱の拡大が続いていた都市では政変の気運が急速に高まり始めていたのである。その旗を担うのは、六度目の洞窟攻撃を企画し総指揮もした戦士ハゲではもはやなく、その仲間であった黒髪である。六度目の洞窟攻撃では中隊を率い、トカゲ軍人ともやり合っているが、都市戦で何事も為せなかった一人でもあった黒髪。彼はとんがりの独裁政権が成立した後、エローエを去り周辺諸国にて怪物討伐を繰り返していた。武者修行と言って良いだろう。その結果、数多の功績による人間の周辺諸国からの感謝と支持を得て、「勇者」の異名を奉られていたのだ。彼の勇名は都市エローエにも届いており、反とんがりの志を持つ人々にとって、その存在は希望であった。一方の黒髪の鼻は、この度のインフレに端を発する混乱に対し、現状維持をひたすらに目指すとんがり政権への不満の高まりを、着実に嗅ぎ取っていたのだ。


 遠い山を越えた先の帝国や、海や河を超えた先の王国において黒髪が獲得した対怪物活動の実績は、伝え聞いたエローエ市民たちはもちろん、とんがり配下の傭兵たちですら瞠目してしかるべき赫々たるものであった。狩りの対象になったその怪物たちは、黒髪の腕も去ることながら、彼の積極攻勢の結果、討伐されつくしたと言っても過言ではない。それぞれの地方で膠着の上にあぐらをかいているような輩も多かったとはいえ、諸国の防衛を十分脅かす存在であったのだから。


 しかしどの国も、それほどの戦果を上げた黒髪に対して公式な地位を与えようとはしなかった。これは国内に名声十分の独立勢力が台頭する事を、既得権益者たちが嫌った事が最大の理由で、「勇者」の称号も与える側にとっては全くリスクの無い行為でもあった。黒髪を囲い込んでその武力を得ようとする有力者もいないわけでは無かったが、こちらは都市に志望を持つ黒髪が断ったらしい。また、怪物専科を標榜していたため、人間同士の諍いに関しては一切関心を示さなかったから、怪物の活動が沈静化した国では、利用価値もなかったのだろう。それでも怪物の被害に一番出くわす恐れのあった民衆は黒髪を支持したのである。「勇者」の称号は、それら民衆の声に押された諸国の統治者たちが、やむを得ずにしても与えたものであるとも言える。故に、「勇者」の通り名が実質的な価値を持つか否かは、これを受けた黒髪の働き如何にかかっているのである。


 黒髪は、戦士ハゲや釣り目の僧侶らと洞窟や危険地帯の探索を行い、それを生業としていたが財産は少ない。裕福な家庭の出身ではまるでなく、没落した中産階級の流れを汲むという。とは言え、その経歴の中で、流しの傭兵として働いた事は無く、傭兵になるぐらいなら、タダ働きの方がずっと良かった。以後の彼の行動から推察するに、傭兵の不安定な政治的姿勢を嫌ったのかもしれない。「勇者」として認められた一つの原因に、金にがめついところはあったにせよ金銭至上主義者では無かった事もあげられるだろう。民衆たちと同じような生まれにして、公共心に不足しない精錬かつ負け知らずの剣士、これではどの国にいても支持を得られるに違いない。余談だが、同じように腕の良い戦士ハゲへの民衆からの批判の一つに、「金満タカビー」というものがあった。生まれもお育ちも、上級市民の物であったためだ。


 勇者黒髪とは対照的な存在である傭兵たちも、黒髪帰還の報に人知れず動揺していた。彼らは確かに金のために働く。だが振り返ってみると、統領の地位保全が主たる目的のとんがり政権に雇用されたのち、彼らには実戦の機会はなかった。政権に反対する人々はみな追放されるか逃亡し、グロッソ洞窟とは良好な関係で続いていたのだから、当然の帰結と言えた。また、かの鉄人形も都市エローエの領域には手を出さなかったから、その意味でも治安維持も順調に進んでおり、加えて翼軍人による軍事教練の継続が、彼らの胸に誇りと自信を取り戻していたのだ。人間は彼らが属する職業によって、変化するのである。とんがりの傭兵たちは、傭兵らしさを失い、戦士としての誇りをその胸に取り戻していた。彼らも考え始めていたのである。仮に勇者黒髪が統領とんがりに戦いを挑んだ時、どうする事が正義に適うのかを。この危険性について翼軍人はある程度認識していたが、当のとんがりは訓練を指揮するわけでもないため、最後まで気が付かなったのではないか。


 とんがり政権がもたらした平和と傭兵及び金の流入により、都市の産業的需要は増大し、それに応じて関係者が裕福になっていくと、新たな投資の可能性が目を覚ましたのは前述の通りだ。この時代のそれがすなわち怪物の討伐、あるいは人間同士の戦争になるのはやむを得なかっただろう。裕福な市民たちはその財力で社会的地位を維持していたから、都市議会の議員たちはより一層の投資を望んでいたが、統領とんがりはこの要求を悉く退けていた。以下は議会での一幕だ。


「統領、我らは進出を願っております。エローエ市民は近年豊かさを増し、富裕さは他国にも聞こえています。これまでも武器を買い、衣服を買い、陸送を、廻船業を請け負い、諸国への取次などは行ってきましたが、これからはかつてない規模や陣営によってそれを為し得れば、都市へはさらに金と人が集まります。それは名誉ある行いであり、誰にでもできる事ではないのです」


 統領とんがり、発言者を見据えて曰く、


「それはもちろんユーの指摘の通りだが、それは金を持って他国で既に行われている商取引を我らで独占する、と言っているようにしかミーには聞こえない。そんな事をすれば争いが起こるのは必定と言える。いたずらに争いの種を蒔くべきではないだろう」


 統領が穏健な意見を述べるや、並み居る議員たちはみな一様に軽蔑を露わにした。


「統領閣下、あらゆる国の王侯と呼ばれる人々の現在は、多少の差異はあれど、そのようにして成り立っているのです。それは閣下、閣下とて例外ではありますまい」


 これはとんがりからすれば実に痛い直言だったが、発言者の側に立てば納得のいくものでもあった。すなわち、お前はそのように政治権力を獲得したのに、我らには経済活動すら許さないというのか、という富裕層の恨みがあったのだ。彼らがこのような怨念を持つに至ったのは、都市エローエの成立当初から存在した金利の上限を最悪のタイミングで撤廃したことにあっただろう。封印から解かれる存在は、魔王や怪物たちだけではない。破壊的なまでの創造力を持つ人間の欲望の力を、とんがりは見誤ったのだ。


 この発言者に対して統領はついに有効な反論が出来なかった。それを、統領の弱腰だと見做した議員たちは、他国への進出及びその交渉を求めた議案の採決を強く求めたが、とんがりは統領の「決裁」によって却下した。こんなやり取りが何度か続いていたため、議員たちは事態打開のため別の行動を起こす。すなわち、「親衛隊」ではない傭兵たちと密かに交渉を始めたのである。市民、勇者黒髪、傭兵の間を積極的に繋ぐある人物の暗躍がそれを果たした。


 統領とんがりの秩序に危機が訪れた事はもう隠しおおせない。彼の考える、リモスの言うところの至上命題は、独裁権力を握り社会の既定路線を進む人々を統治し成功を収め、運命に復讐し見返してやる事にあった。そして、被統治者を肉体的に虐待または殺害する事は、彼の希求の外にあったから、意外や意外、その統治も穏健に進んだのである。


 そこに、勇者黒髪が帰還するという噂が飛び交う。ここに至り、様々な利害関係が絡み、統一した動きが出来なかった都市エローエの市民たちが、遂に一つの目的のために動き出した。すなわち、政変である。


 勇者黒髪の帰還目前、という報が都市に伝わると、統領とんがりも手を打ち始める。都市から見て、河向こうの王国から向かっているという黒髪は、その王国の兵を連れているという。人数は分からない。挙式は都市解放を成し遂げたのち、ということで彼が国王の庶出の娘と婚約したからだが、都市の訓練が不足した兵ではなく、王国の騎士たちを連れているという事で、激戦が予想された。


 これに対し、統領とんがりは市庁舎の前に傭兵たちを集めて檄を飛ばす。


「兵士諸ユー、その実力を示す時が来た。我らが都市エローエにとっては、外からの侵略が迫ろうとしているのだ。王国の息が掛かった黒髪氏がこの都市を支配すれば、諸ユーらの政治的自由は完全に損なわれるだろう。他国の下僕になりたくなければ、我々は戦わねばならないのだ。諸ユーらの勇敢な戦いぶりに、期待するものである」


 戦争前の演説として理には適っていた。だがこの時、勇者黒髪を支持する、あの釣り目の僧侶が都市に舞い戻っており、議員だけでなく、一部傭兵を既に篭絡していた。集団を結成し、演説を妨害、統領へ罵声を浴びせかけた。


「怪物の力を借りたクーデターによって独裁者に伸し上がったくせに!」

「翼軍人は実は怪物だと聞いている!統領、貴様も怪物なのではないか!」

「我ら、人間による統治を、怪物どもから取り戻すのだ!」


 罵声は、この三つの野次に絞られたが、この言葉を強力に何度も投げつけたのだ。市民の本音は、政治体制の変化よりも他国への進出実現にあったのだが、大義名分が目前に転がり込んできた。それが、都市エローエの政権を人間の手に取り戻す、という人間であれば逆らいようのない事になる。見かけがほとんど人間に近く、性格的にも凡百の人間たちと照らしても立派なものであったため、誰もが黙っていただけであった翼軍人が怪物である、という暴露も、一部傭兵たちは薄々と気が付いてはいたが、公衆の面前で暴露されたのはこれが初である。


 この罵声により、とんがりは一番痛いところを突かれたのか、おろおろするばかりであった。その隙を突いて、釣り目の僧侶に先導された集団は、とんがりに向かって矢を放つ。急な事に身を護ることもできず、とんがりの体に数本の矢が突き刺さった。これが戦いの契機となった。釣り目の僧侶が先頭になって、市庁舎庭園へ突入した。とんがりが整備した傭兵隊の初陣は内乱となり、悲劇的であった。


 一部、とんがりに親愛の情を持つ傭兵と翼軍人は彼の側に立ったが、情勢の急変を感じ取ったその他の兵は一気に反旗を翻した。負傷しながらもとんがりは市庁舎への籠城を決意し、翼軍人へリモスへの援軍を依頼する。しかし、情勢の激変にその猶予はないと見た翼軍人は、怪物であるのにとんがりを見捨てる事が出来なかったようだ。弓と槍を手に、背の翼を開放して怪物らしく前線に立った。翼軍人のその姿を見ても、特に彼に師事していた傭兵らは裏切らなかった。翼軍人を筆頭とする彼らの活躍は著しく、一階の議事堂すら容易に突破させなかった。しかし、攻める傭兵たちも、師事していた連中であった事では同じなのである。激戦となった。


 すでに情勢を支配した釣り目の僧侶が、攻め手の指揮官となる。都市の城門を全て閉じさせ、翼軍人が逃げたらすぐわかるように、城壁に歩哨を立たせ、任務中に眠ったりしたら死罪、と布告した。自ら市庁舎前に立つ。そして高らかに演説を行う。


「諸君、勇者黒髪が戻ってくるのはもうすぐだ!我ら市民の力で自由を取り戻そう!そしてエローエ市民の実力を、世界へ示すのだ!人間の統治する都市として、勇者を迎え入れようではないか!」


 釣り目の僧侶は勇者黒髪と親しかったから、彼自身が政治的権力を志向したものではなく、河を超えた先の王国の騎士たちに国政への介入をさせないために、彼らの到着前に全ての決着をつけるつもりでいたのだ。傭兵だけでなく、市民兵も攻勢に駆り出した。外から矢を射かけ、石を飛ばし、市庁舎が崩れる事も厭わず全力で攻撃をしかける。既に包囲されているとんがり側を全滅させることができるかは、やはり翼軍人を倒せるかにかかっていた。


 トカゲ軍人は剣を振って戦ったものだが、翼軍人は槍を繰り出して戦い、危機に際しては翼を広げて回避する強敵であった。攻めても次々に倒されていく。だが翼軍人には慈悲深い所があったようで、手塩にかけて育てた部下たちを皆殺しにするまでの冷酷さは持てなかったから、攻め手には負傷者の方が多かった。だが残念ながらこの美徳が、翼軍人側に立った傭兵たちに、降伏を決意させる。手加減をして打開できる状態ではないはずだった。残酷に振る舞うべき時は、暗黒に身を委ねるべきであった。翼軍人も元々は残酷な怪物であっただろうが、とんがり一派と過ごす日々が彼をして変えたのだろうか。


 ついに抵抗する者が翼軍人一体のみに追いつめられると、大量の矢を射かけられ翼を酷く損傷した。負傷したとんがりを庇いながら市庁舎の屋上、掲揚場まで逃げるが、それを逃がす釣り目の僧侶ではない。敵が逃げられないと知るや、市庁舎に火を放つ事を決断した。これで自軍の犠牲無く、戦いを終えられると思ったからだ。しかし、ある兵士が、数名を従えて市庁舎内に突入する構えを見せ、突入する面子を並べはじめた。それに気が付いた釣り目の僧侶は制止する。


「彼らはもう逃れられない。勝負は決まった。これ以上の攻勢は逆に危険だぞ」


 だが、その兵士曰く、


「火による攻撃は、都市エローエの統領たる者にとって、名誉ある最期とは言えません」


 大きな声でそう明言した兵士は、様々な武器を持った幾人の仲間たちと共に燃え盛る市庁舎へ飛び込んでいった。その後ろ姿を見ながら釣り目の僧侶は隣の傭兵に尋ねる。


「あの者たちは?」

「我らと同じ、やはり翼軍人の下で軍事教練を受けた者たちで、リーダーの出身が東洋の国ということで、我らは奴を東洋人と呼んでいます」


 翼軍人の下で軍事教練を受けた者たちが、政治状況の激変の中に相対する事になったこの戦闘、戦士の誇り高き習いによって、東洋人と呼ばれる傭兵は上官の首を奪取しに来たのである。火が市庁舎をなめつくす前に、首を討たねばならない。掲揚場まで速攻で進んだこの小さな隊は、翼軍人と対峙した。統領とんがりは戦士としては数えるに値しない。この怪物を討てば、勝敗は決まる。戦いの緊張の中、翼を大きく広げて威圧的に迫りくる翼軍人を、鍛えられた傭兵たちは跳ね返し追い詰めて行く。一体を数人で囲むのだ。既に翼軍人の不利は覆い難く、統領とんがりは眼前で繰り広げられる死闘を見ながら、自分は何を誤ったのか、必死に思いを馳せていた。


「ミーは市民を虐待しない事、議会議員を尊重する事、暴政を控え、温情豊かな決定を下す事、独裁者であっても独裁の姿勢を隠す事、身を護る算段を忘れぬ事、上手くやってきたではないか。なぜ、このような致命的な事態に陥ってしまったのか」


 この問題に答えるのは難しい。もしもとんがりが人間の手によってその地位を獲得していれば、市民を野心へ駆り立てた金融危機が発生しようとも、恐怖と軽蔑の激発を招かずに済んだかもしれない。


「結局、人間と怪物は相いれない存在である、という決まりきった事実らしき常識を強化するために、ミーは死ぬのだ」


 と諦めにも似た無念さを噛みしめていた。多勢に無勢、統領とんがりは、戦場では無力な自分を守りつつ、全身に傷を負った友がついに斃されたのを見た。



 東洋人が、死体となった翼軍人の首を長剣で切り落とし、大声で勝鬨を上げた。そして、とんがりの方を振り返ると、統領は心臓を剣で貫き、既に誇り高き死を選択していた。勇者黒髪の帰還騒動に端を発した釣り目の僧侶の煽動によるとんがり暗殺は、見事成功したのである。


 こうして、都市の政変は為った。釣り目の僧侶はとんがりと翼軍人、そして彼らの側に立った者たち全員の首を切り落として、市庁舎前の広場に並べよ、と命令を発したが、このあまりに残酷すぎる命令に、東洋人の傭兵をはじめとする実戦部隊の人々は明確な拒否で返した。


「この戦いにも、戦士の道はあったのだ。間違いなく」


そしてこの戦いで発生した死者は全員市外地に区別なく埋葬する、と兵たちだけで決定し、実行してしまった。


 これは新たな火種の始まりになった。敵対したとはいえ自分たちの上官であり仲間であった人々へ、非人道的な命令を出した釣り目の僧侶に対して、兵たちは強烈な不快感を表明したからだ。


 釣り目の僧侶は兵のコントロールには失敗したが、議員を動かして、勝利を印象付ける行為は止めなかった。独裁者によるその統治の象徴でもあったトンガリーノ金貨が釣り目の僧侶の命令下で集めだされるや直ちに鋳潰され、新都市金貨へと姿を変えていった。これはとんがりが為した事は否定され省みられることもなく、破壊されていく、という姿勢の明確な宣言でもあった。


 しかし、とんがりが実施した政策の中で、生き残ったものもある。下層民向けに拓かれた農地と、貧民向け食料の無料配布だ。釣り目の僧侶も、その後に続く人たちも、下層民の蜂起を恐れて、この金のかかる事業を放棄する事はできなかった。また、それが社会的に求められていたからこそ残ったとも言えるのだ。どのような動機から行われたかはともかく、とんがりの生まれが極貧であった事を考えれば、祖国を持たぬ彼が遠い異国で死んでしまっても、自分と同じ境遇の人々の生活と命を繋ぐ遺産を後の世にまで伝える事は出来たのだ。また、背いても統領とんがりへの好意は捨てなかった傭兵らの尽力で、彼も死んで墓を持つこともできた。とんがり政権崩壊のきっかけを為した黒髪も後日、


「彼の敵対者たちも、今となってはその事績の全てを破壊する事はできない。これだけは死者が誇って然るべき事柄であるはず」


と独裁者を評したという。

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