#2

自分から


付き合お、なんて言ったくせに



「これって、うちがドッキリにかけられてるとかじゃないよね??」



無駄に焦ったのを覚えてる



[え、まじ?]


なんて言って、

画面越しに2人で混乱してた。


翌日、

「高橋聞いて!!なかむっちゃんに告ったんだけど!返事OKだったんだけど!どうしよ!」


興奮気味に話す私に

高橋はあっさり

会ったらわかるんじゃね?って。



教室に着くと

高橋がホワイトボードに


(リア充爆ぜろ)(恨む)


なんて書いてて


「いやまだ、分からんから!」って

面白そうに落書きする高橋を笑いながら見てた



ワイワイやってる中、

中村が来て


「あ、きたきた笑かなー、来たよー笑」


「えっ。ちょ、どうするよ笑」


高橋がおちょくるもんだから

恥ずかしくなって

いつもなら言えるのに

その日は‘おはよう’すらも言えなかった




「おはよ~」


いつもと変わらないノリで

余計に混乱した



「やっぱり、嘘でしたとかってゆうオチじゃないよね、」


廊下で

高橋と2人で

その話をしていたら


「俺、トイレ行ってくる」

その声の主は中村だった


徐々に早くなる鼓動

その時は自分がこの人に溺れていくなんて

全く想像もしていなかった。


その日の放課後

2人で出掛ける予定だったけど

なんとなかめんどくさくなって

教室で2人で話してた


「ねぇ、昨日の返事ってまじ?」


「松永が本気ならまじ。」


夕焼けに照らされて

赤く染まるその横顔を

きっと心の奥で

愛おしいなんて思い始めていたんだろうな。





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