第19話 8月30日。元気の塊、子供。『創世樹』について

 今日は一日、事業所の先生が主催の子ども会の準備と手伝いに従事した。


 僕以外にもメンバーからは二人手伝いに来たが、慣れない仕事や子供相手なのでかなり緊張しているようだった。


 小一〜小四ぐらいまでの元気いっぱいな子供たちが五人遊びに来てくれたが、概ね楽しくやれた。疲労感もあるが、充実感もある。


 やはり子供は良い。エネルギーの塊だ。傍にいるだけでそのエネルギーを全身に受けるような気分だ。


 実は僕の母は元小学校教諭だ。小一〜小四ぐらいまでの子供たちに30年間真正面に向かい合ってきたほど子供を愛している。


 子供がかわいいと言う人は多いだろうが、嫌いだと言う人も中にはいる。僕自身の子供好きは案外母から受け継いだ精神性なのかもしれない。


 終了時刻まで手伝いをした後、すぐに帰路に着いているが、他のメンバーさんも疲れながらも楽しそうだった。良きかな。


 さて、往路も復路も移動時間になれば小説とこのエッセイの執筆だ。今の時代はスマホ片手に書ける時代。移動時間も無駄にはならない。


 『LIVE FOR HUMAN』と『創世樹』を書くことを決意したが、どこまでやれることだろうか。少なくとも『傾奇者-KABUKIMONO-』をダラダラ続けるよりは『LIVE FOR HUMAN』は物語として纏まっていて、それほど長くはない。


 大ウケなんて高望みはしない。


 せめて自分で新作を一作でも、最後まで完結させる。


 それが最低限の上達への道だろう。


 そういう意味では新作『創世樹』も雑な扱いにはしたくない。『LIVE FOR HUMAN』の後になるだろうが、きちんと完結させたい。


 完全新作とは言ったが、実は『創世樹』は小説に書き起こそうとしているものが全くの新規ではない。


 およそ七年前。知人に感化されて漠然と同人活動を始めようとしていた頃、『暁が教えてくれたもの。』の前身の小説と同時に、小説ではなく漫画で描こうとしていた。


 しかし、絵にコンプレックスが強く、画力にも納得がいかず、さらに健康的な生活リズムが充分取れていない時期だったので、一話をコピー本にしたものの二話の途中まで原稿を描いた所でお蔵入りとなった。黒歴史扱いと言えるかもしれない。


 だが、何年経っても『創世樹』を白紙にすることは諦められない。


 時にゲーム化を試みたり、時に登場キャラクターのデザインやイラストを描いたりしていた。


 その甲斐あって、『創世樹』の主人公のイメージはかなり出来上がっている。昨日も『LIVE FOR HUMAN』と『創世樹』の主人公二人を並べたイラストを描いてみたが、やはり『創世樹』の方が描き慣れている。


 ともかく、暇が少しでもあれば両作とも書いてみようと思う。まずは物語として結実させよう。

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