mk-2のほぼリアルタイムB.H

mk-2

第1話 2017年7月11日。オープニング

 この作品はエッセイだ。


 誰かの役に立ち、何らかの激励をするでもなく、文筆の実力者が書くような軽妙洒脱でお洒落な日常をしたためるでもなく、ただただ、作者であるmk-2の日常を出来るだけ嘘がないように(もちろんオブラートに包む部分もあるだろうが。人名や何かの風評など)書いていこうと思う。


 可能な限り毎日……は難しくても、週に三回程度は更新出来たら御の字、ぐらいに思う。何せ、移動時間のスキマ時間に書いているのだ。


 ――――早速、煩悶を呟くが、僕は今、苛立っている。


 周囲や社会にではない――――とは百%は言えないが……主に自分自身に、である。


 小説に関することで言えば、執筆中の拙作『傾奇者-KABUKIMONO-』を書きあぐねているからだ。


 元々、ゲーム制作ソフトで自作したRPGとADVの間ぐらいのジャンルのコメディータッチのゲームが原作にあって、それを自ら小説化してみよう、と思い、書き始めた。


 だが。


 気楽に書いているうちはまだ楽しいものだったが。気付いたのだ。


 如何に勝手知ったる自作品とは言え、表現媒体をミックスさせるのはなかなかに難しいものだと。


 ストーリーは冒頭からラストまでほぼ決まっているのに、癖のある本作を読者の皆さんに伝わるように書くのには技量が明らかに不足している。


 それはあらすじの良し悪しがどうとかではなく、作中の描写やシステムの説明など、もっとミクロな問題だ。


 ありがたい事に本作にレビューを頂いた。


 様々なアドバイスを貰えたが、一朝一夕には身につかない、と思った。


 本作の作風や世界観に近いから、と作例も紹介されたのだが、まだ読了していない。


 せめて読了し、何らかの打開策を見出すまで、続きが書けない……。


 さあ、困った。


 筆がまるで進まない。


 スランプ、などと言えば聴こえはいいかもしれないが、残念。これはスランプなどの吉兆を含んだものなどではなく、単なる力不足だ。


 ならば、どうする。


 書き続けなければ。書き続けなければ。


 そうしなければ、自信が廃れる。誇りが死ぬ。


 何より、今日はここまで書いてやったぞ! というひと時の達成感が満たされない。評価されるとかされないとか以前の、書き手の創作意欲。その消化。消化不良。


 ――別作品を書き始めようか? 


 否。


 既にサイトに投稿していた作品の中で、僕は一度『散髪893』を凍結し、書くのを投げている。


 これ以上別作品に逃げ、現作品を投げることだけは、断じて、否。


 それならば。


 せめて書いた実感だけでも得られないだろうか。


 小説ほどドラマティックな内容にはならずとも、確実に普段の日常の中から書くネタを拾えるジャンルと言えば……。


 ――というわけで、そんな妥協点からエッセイを書いてみようと思った。


 これを書き続けたとて、保留にしている作品があることは事実で、その進捗は前進しない。


 それでも、何も書かずに日常を過ごすよりはマシだ。理由は書いた通り。


 というわけで、そんな自分への苛立ちや煩悶からエッセイを書き始めることに。


 とは言え、ライトなテンポで書ければいいな。暗く重い感情を抱えた状態で書いても、きっと自分も他人も快い思いはしないだろう。


 さて、この試みがいつまで続くやら……気楽にボチボチ。日常の出来事や感想なんかを書ける範囲で書いていきます。


 ※ちなみにタイトルのB.HはBLACK HISTORYの略です。長いとタイトルが画面に収まらなくなりそうなので……でも『黒歴史をしたためるぞ!』という自分なりのポリシーを今回も入れたいのデス。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る