第299話 どうしても

 チョビさん、夜中になるとやってくる。

『ニートー』

 ベッドに飛び乗って、寝る場所を探す。

 僕がベッドでノートパソコンを広げていると、邪魔らしく

 ジトーッと睨んでくる。

 パタンと閉じると、僕に背中を向けてパソコンの上に座る。

「チョビさん…」

『………』

 動かない。

 指で突くと、尻尾だけ動かす。

 パソコンが冷えてくると…

 ググッと伸びをして

『ニート寝る』

 布団の中へ潜り込む。


 どうしても邪魔したいんだな…

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