第268話 かつおぶし

『ニート…かつおぶしをかけてほしいのだが…』

 クロさんがカリカリ御飯の前でジッと目で訴えてくる。

「クロさんダメです…」

『なぜかな?』

「かつおぶしだけ食べるからです」


『じゃあコッチを…』

 缶詰を見ているクロさん


「今日はカリカリの日です」


 しばし無言の攻防…

「ちょっとだけだよ…」

『うん』


 結局、少しだけかつおぶしを与える…

『ニート…なぜ混ぜるのか?』

「カリカリを食べてもらうためです」

『大きなお世話なんだが』

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