第261話 アゴ乗せ

『ニート…アゴ』

 チョビさんは眠るとき、アゴをどこかに乗せたがる。

 寒いと僕の身体に乗っかってワシワシ踏んづけながら眠る位置を探す。

 アッチを向いたりコッチを向いたり落ち着かない。

 チョビさんも落ち着かないのだが、僕も落ち着かない。


 チョビさんが探しているのは、アゴが落ち着く場所…


『ニート…動かないで』


 ホントに寒い夜は困る。

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