第257話 隣人

『ニート…何処?』

 ご飯を食べたチョビさんが部屋に入ってくる。

『寝る?』

 ポンッとベッドに乗って毛布の真ん中で丸くなる。

 僕の拳くらいの小さな顔、長いヒゲと眉。

 撫でると目を細めてウトウトする。


 老猫なのだ。

 目を閉じた顔は子猫のソレとは違う。


 永遠に3歳のまま時が止まったような存在。

 僕の隣で眠る。


 時々、涙がでてくるのはなぜだろう…。

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