第144話 サボテン

 チョビさん、ヒマを持て余す。

 窓から荒れた外を眺める。

 凛々しいような顔から、突然クワァーっとアクビをかます。

 横にあるサボテン。

 ジーッと眺める。

 チョンと突いてみる、感触が気に入ったのか?


 チョン…チョン…。

 だんだん調子に乗る、悪い癖である。

 バシッと叩く…フギャッ!!


 クルッと僕の方を向いて、ナァーッ

『ニートー!! なんかチクチクするーーーーー!!』

 棘が刺さった…。

 抑えつけて、虫メガネと毛抜きで抜く。

 たまに僕に噛みつく。


 チョビさん…余計な事しないでください。

 僕は眠いんです。

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