第139話 クロさん?

 なぜか、最近夕食を食べているとクロさんが隣に座る。

 焼き魚が無くても座っている。

 不思議だ?

 焼き魚があるときは解る。

 ジーッと座ってもらえるのを待つから…。


 とくに食べれそうなものはないのだが、なんか食べたいのか。

 一通り、手に少し乗せて差し出してみる。

 食べない。

 クンッと嗅いで顔を背ける。

「クロさん?」

『ん?』

「どうしたの?」


 僕が食べ終わると、またファンヒーターの前へ戻る。

「なんだろ?」

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