第124話 チョビさん寒さに負ける

 明け方、バイトから帰ると珍しくチョビさんが鳴かずに部屋に入ってきた。

 モゾモゾとベッドの中に潜り込み、コテンと僕の腕を枕に眠る。

 もはや限界といった朝の寒さ。

 さすがに元気が無いのだ。

 僕の腕や腹をモニモニ…モミモミ…と楽しそうである。

 そのうちフーッ…フーッと息が乱れだす。

 なにをそんなムキになっているのか?


 プハッと顔を出して、ベッドから這い出した。

「暑くなったんかい!!」



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