第119話 冬の日差し

 久しぶりに太陽を見た気がした。

 深夜のバイトで昼は眠っていることが多い。

 眠って…起きて…バイトが終わると、また眠る…。


 それを繰り返すだけの生活、曜日の感覚も…昼夜の感覚も無い。


 でも…天気がいいとカーテンを開けて眠る。

 日差しがベッドに注いで、少し暖かいから。


 チョビさんは、窓から外を眺める。

『ニート…晴れてるよ』

 僕の身体の上に乗って、座り込んで外を見ている。

 陽を浴びて、アクビをするチョビさん。

「チョビさん…降りてくれないかな…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る