第112話 とりあえず

 チョビさんは、どこで寝ていても各部屋を挨拶しながら走り回る。

『おはようー』

 最後に僕の部屋に来るのだが、階段を上るときから

『ニートーーーーー』

 寝室手前の部屋に置いてあるソファをバリバリしてから、僕の寝室に入ってくる。『ニートーおはよう』

 1回、僕を起こして自分はベッドの真ん中で眠る。

『そしておやすみ…』


 焦って、ソファのバリバリを忘れることもあるのだが、必ず戻ってバリバリしてから入り直す。

 余計な几帳面…。

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