第106話 その朝は…

 寒い朝…外のノラさんを呼ぶチョビさん。

 タオルに丸まって眠っているノラさん。

 チロッと目を開けて、また眠る。

 とりあえず、身体にもう一枚タオルを掛けて、ダンボールの上を風が入らない様に塞ぐ。


 どっちが幸せなのだろう…。


 厳しい環境で自由に生きるノラ猫と行動が制限されるけど御飯の心配の無い家猫。


 僕は…どっちなんだろう。

 会社という組織を外れ、自由を手にしているけど…安定とは程遠い貧乏生活。

 猫でいえばノラ猫なのだろう。


 膝の上で丸まって眠るチョビさんは…幸せなのだろうか。

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