第100話 緊張

 昼寝場所は決まっている。

 チョビさんは布団のうえと中を行き来する。

 クロさんはソファの上で眠る。

 チョビさんは布団の真ん中、寝返りがうてなくなる。

 クロさんは…ソファを完全に占領する。


 これが…どかない。

 チロッと僕を見て、また眠る。

『どかないよ』

 持ち上げると爪を立ててソファにしがみつく。

 無理やり引き剥がして座ると、しばらく僕を睨みつける。


 この緊張感が怖い。

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