第92話 クロさんVSチョビさん

 チョビさん逃走中である。

 クロさんが本気になると、チョビさんは勝てない。

 僕のソファを挟んで、睨みあいが続く。

 大体わかる。

 チョビさんがクロさんを怒らせたのだ。

 チョビさんが走って逃げる、クロさんが追う。

『ニート…ニート…』

 チョビさんが鳴く。

 冷蔵庫の上に追いつめられたチョビさん。

 とりあえずクロさんを抱っこして僕の部屋で毛布を被せる。

 冷蔵庫の上で泣き続けるチョビさん。

 とりあえず、抱っこして降ろす。

『アイツ…アイツ…』

 なんだか悔しそうなチョビさん。

 ソファをボロボロにするのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る