第51話 泣きながら
「もう逢わない…」
彼女にそんなメールを送った。
好きなのに…好きになってくれと言えない現状。
無責任に傍に居るわけにもいかない。
膝の上でフニャフニャと動くチョビさん。
『また目が濡れてる?』
ナーッと鳴く…。
涙を堪えると、喉の奥が痛くなる。
締め付けられるように…僕もキミのように思いきり鳴けたらいい…。
抑え込んだ声は痛みに変わって、それでも涙は流れて心の痛みを少し辛い水に変えて…僕は鳴きたいの…泣きたいの…。
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