第70話 緊張の夏

また時間が開いてしまった。

北海道に越してきたのに九州並の暑さの洗礼を受けて「こんなはずでは…」と唸ってへばっていたおくさんだ。気付いたら冬になっていた。


ので、今回は近況報告をかねてダイジェストを書こうと思う。


夏は新居が某オ〇ムの集会所に挟まれた地域だったことがわかり、テロに巻き込まれないかを心配していた。交番の近くに家があるのが安心ポイントだと思いたい。


夏といえばもう一つあった。

ビアガーデンがありセールがあり飲み会があり花火大会がありホットなイベントが盛り沢山だったため、外気に反しておくさんの財布の中身はキンキンに冷えていた。

スポットでいい感じのバイトがあればしたいなぁ…と思っていた矢先、昔の知人が近くに店を出していることを知った。


早速ツテを使い、アルバイトで一日だけの超短期バイトをすることにしたのだった。


バイト当日、店長から最低限のレクチャーを受けた後、「専門の子とか女子大生が店に立つ日じゃなければ殆ど人来ないから適当に店番しててよ。クローズの頃にまた来るから」と大変にユルい感じでバイトが始まった。

そんなおくさんの外食業経験はゼロだ。


数時間経っても誰も来ないのは流石にまずいので、暇つぶしがてら稼働していたグループラインに「実は今知人の店で店番してるんだよね」と送り、「そんな面白い事早く言いなよ」と若干むくれた仕事上がりの友達に来て貰って売上ゼロを回避したのだった。


友人も帰ったし締め時間も近付いてきたので少し掃除でもしてやろうか、とふと長テーブルの上を見ると、ビジネス書を装った感じのスピリチュアル系自己啓発本が置いてあった。著者は察してほしい。

特定避けのため色々と割愛するが、締め作業の際に店自体が宗教のアンテナショップだったことがわかった。ちなみに教祖は知人だった。


「宗教は儲からないからもうやらない」と言っていたのを真に受けたけれど、やっぱり儲かるのか…という気持ちを胸に秘めつつ適度な距離感を保つことに決めた。

履歴書を特に求められていないのが救いだった。

緊張の夏だった。



秋は九州で覚えた着付を忘れたらいけないと思い、こちらでも着物サークルが無いかと探してイベントに参加してきた。イベントが寒くて翌日に熱を出して寝込んでいたら、夫に知恵熱かと心配された。夫は鬼滅の刃にはまっていた。

夫ならきっと何かの柱になれそうな気はする。


そして2週間前実家の犬が亡くなった。ちゃんとお別れはできたのでよしとする。



知らないうちにカクヨムの機能がだいぶ変化していて、使い方がいまいちわからなくなってしまった。コメント返しの場所とか、いまいちわからない…。

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