第26話 韓国式焼肉奉行

日記を読んだ夫から、「現代ドラマだけじゃなくてフィクション(誰得)も書けないじゃん」とコメントがきた。そのままいったら返り討ちにされると思うので、いつか寝込みを襲おうと思う。さしあたり、近所のスーパーで段ボールを手に入れて隠れる練習をするところから始めようか。


同時に、「日帰りファンタジーは応募しないの?」とも来たけど、キミとの生活は既に毎日がファンタジーなんだが、そんな場合はどうすればいいのか。

あと、寝る前に明日の朝ごはんと作っておいたカレーパンを作ったそばから全部平らげた件については、出張先の旨い物で手を打とうではないか。

食い物の恨みは恐ろしいのじゃー!


食い物といえば、先週末は知り合い夫妻と近所の焼肉屋にご飯を食べに行った。

知人は実家が焼肉屋の韓国人だったので、最初から最後まできっと押しの強い焼肉奉行っぷりが見れるだろうと内心ワクワクしながら出掛けたのだが、「この店、お肉微妙だから」という理由と、メンバーの半分(2/4)が「実は焼肉があまり得意ではない」という理由で焼肉屋で一品料理ばかり頼むという切ないオチになった。


帰り道、韓国式焼肉奉行は、予想したような焼肉無双ではなく嫁に肉を焼かせるという結果で肩透かしを食らった気分だったと夫に言ったところ、「実家が焼肉屋だったらプライベートではやりたくないんじゃない?」という回答が返ってきた。

確かに、掃除の仕事をしている親戚も、「自宅(プライベート)では掃除は一切頑張らない」と言って全てを押し入れに突っ込んで来客に備えているというので、それもそうかと納得した。


文章的にはパンチが弱い気もするけど、温麺とチヂミが美味しかったし、いいか。

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