第11話 酒と夫と醜態と私
ビアーよりもウォッカの方が美味しかったので、初めて入ったバーで
ナンパ野郎を蹴散らしながらヒャッハーして終電で帰ってきた。私だ。
触れてきたら片言の日本語で「シャッチョサン、一万円」と言うと
もう触ってこないから安心して酒が飲めるぞ!奥さんの豆知識だ!
ふぅ。
ところで夫がまだ職場から帰ってこない。(現在深夜2時)
酔っ払い電話で確認を取ったら、まだ仕事をしていた。
そろそろ過労死が心配になるところだ。
毎日、帰る前に帰りますメールをしてもらっているのだけど、その理由は労基署に資料を提出する時に手軽だからというのもあるのだが、本人はそこに気付いていない。まぁこれを読んで気付くだろうからいいか。
もし万が一の場合は、保険の受取が義母なのでそこから色々費用を出してもらおうそうしよう。
そうだな。
今回のテーマは酒にしようかな。
夫と酒…これは混ぜてはいけない禁断の物質Xである。
自分の家が分からなくなって同僚に迷子札をつけられたり
引越しを手伝った後の打ち上げで飲んで失踪し、
翌朝、近所のキャベツ畑でパンツ一丁で発見されたり(なぜか服は畳んでいた)と
色々とエピソードには事欠かないのだが
特に長期の海外出張から帰って来た時は一番やってはいけない。
嬉ションするからだ。
過去に後輩・川平(仮名)の家(シェアハウス)で借りた布団におねしょをしたため
出禁になったらしい。出禁にした川平は英断だと思う。
その話を聞いた際、帰ってきた安心感から、心と一緒に尿道も緩んだんだろうという結論が出て、後でブルーシートを買いに行こうと強く誓った自分がいた。
本人の名誉のために書き加えておくが、今のところトイレはちゃんとできている。
こんなことを書いていると、お前の醜態は無いのか、と夫に突っ込まれそうなので
自分のも書いておくと、酔った勢いで「さんま」とかいた店ののぼりをお持ち帰りしようと和食レストランの前で頑張ったことがあるくらいだ。
なに、比べたら可愛いもんだ。
夫よ、お前がナンバーワンだ。
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