第9話 物理法則を捻じ曲げた覚えはない

この連載を読んだ夫が、「私Gジェネやってるだけの暇な人みたいじゃん」と突っ込んできた。本当に仕事の事を書いてもいいのだろうか。

「あと、よしこ呼ばわりしているのはバナナ繋がりではなく、あなたの日々の行動を見てだな…」とか言い出した。

バナナ稼業のせいでバナナアレルギーになったというネタ的にはおいしいオチは置いておいて、旦那の中で私=アホだという認識だけはせめてどうにかせねばいかん。

趣味でラノベ書いていたり、ちょっぴり食い意地が張っているだけのただのアラサーがキミの奥さんだよ!

話が逸れてしまったが、自分で作った鯛めしがあまりに美味しすぎて、昨晩3杯食べたら翌朝もたれて朝ごはんが食べられなくなってたのだけど、そこは先に胃もたれを起こしてダウンしているのを心配しようよ。


あぁ、うん。

じゃあ今回は前にも食べ過ぎた時の話を書こう。


九州に来てサツマイモの美味しさを知った私は、今までのジャガイモ万能主義から解き放たれたかのように焼き芋にドはまりしていた時期があった。

ジャガイモにはジャガイモの、サツマイモにはサツマイモの良さがあるんだよ。

「みんな違って、みんないい」なんだよ。


当時の私は、荒ぶる食欲を抑えきれず、朝食を食べ、昼食を食べ、おやつにイモを10個食べ、晩ご飯を食べていた。

さすがにやりすぎたと思い、夜中にお腹が減っても自重できる私偉い!と思いながら空腹を我慢して寝た。

翌朝、なぜか体重が落ちていた。

さすがに自分でも驚いたので夫に話したところ

ひょっとして:うんこ と聞かれたが、

出なかったんだな、これが。

ひょっとして:妊娠 とも聞かれたが、

残念ながら、そんな徴は全く無かったんだな、これが。


夫婦で隠し事はよくないよね!と思って経緯を話したところ、

「質量保存の法則って知ってる?」

と聞かれながら腹をさすられた。


「ぶ、物理法則を捻じ曲げた覚えはないぞ!」


夫は、なぜか満面の笑みを浮かべていた。

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