第35話 海往くスピネイル

 初代アメンブルク王、ウファーゴ・ツァオ・シーの時代、ソフロニア大半島の北部に広がる海は未開の地だった。


 沿岸部ではアメン川河口域、それより南の海岸線ではそれぞれ、帝国人やオーク諸族が日々の暮らしのために漁業を営む集落も存在したが、海岸線から遠く離れた遠方の海へ乗り出すことはなかった。これは当時の航海技術、造船技術に限界があったためである。


 海上で位置を把握するために必要なのは目に見える陸上の地形と太陽の高さ、あるいは風向きであり、それらを捉えるのが難しくなる距離に出るのは勇気と蛮勇をはき違えた愚か者と思われた。


 もちろん、中には真に知恵と勇気を持った海の男もいた。彼らは先達が残した口伝の知識を集積させ、航法を独自に改良し、海岸線から遠く離れた海に出た。そこは水底の知れぬ大海が広がり、巨大な魚や未知の海獣が獲れた。そうして無事に帰港出来た者は海の加護を受けた偉大な勇者として尊敬を集め、集落で製造、管理するより大型の船を任されるようになった。


 そのような海上の勇者たちのうち、ごく何人かのみが、半島より出でて更なる北の海ダオフリーズの果てに存在する島、ブレッドヴァルへの道を知っていた。そこへ行く道は険しい。沿岸とは比べ物にならぬ荒波、変わりやすい天候と風向き、そして海上で獲物をねらう海の獣たちが待っているのだ。


「……だが、そんな海をダオ族の連中は、俺たちよりも軽々と行き来していたのよ。まったく、こっちの気持ちったら、いたく傷ついたね」


 スピネイルたちの乗り込んだ大型漁船『六角の銛』号を操船する船長、フーマ・ヘオコはそう語った。


「どうだい小さい人ら、俺の船の乗り心地は」

「生憎船旅には慣れていなくってね」


 応えるスピネイルの顔色は悪い。波のうねりに合わせて上下する船体の動きが内臓と神経を容赦なく痛めつけてくる。


「ははは、まぁ、そうだろうさ。けれどあんたらは運がいい。俺はヘオコの浦を根城にしている漁師で唯一、ブレッドヴァルまで行ったことがあるんだ。安心して乗っててくれ、あんたらをダオ族の島まで送り届けてやるよ」


「期待しているよ……うぅ」


 またひと際大きなうねりを乗り越え、船体が大きく揺れる。頭を掻きまわされるような不快感に襲われた。


「船室に入った方がいいな。なんかあったら知らせるよ」

「ああ、そうさせてもらう……」


 流石に公衆の面前で腹の物を吐き出すのは、一人の女として躊躇われた。


 腹と口を抑えて船室に引っ込むと、既に船内のあちこちでは揺れに負けた帝国軍兵士たちが横になって転がっていた。


「お嬢様! 大丈夫ですか?」

「たった今、使者を名乗り出た事を後悔し始めたところよ……うう」

「ああ、お労しい……。どうぞ、此方に」


 倒れる者が後を絶たない船内で、一人背筋の伸びたインファに支えられて進んだ先に、それはあった。


「縄を渡して吊り床を仕立てて見ましたわ。床に直に寝るより、楽になるかと……」

「ううん……」返事もそこそこに、スピネイルはインファ製作の吊り床なる装置に寄りかかった。


 丈夫な麻織布と縄が、船内に林立する柱の間を行き来して渡され、そこに人ひとりが背中を預けられる程度のたるみが出来上がっていた。


 そこに身を預けていると、なるほど、舟の揺れに合わせて吊り床が揺れ、うまい具合に水平が保たれている。


「これはいい……この上だけ地面の上みたいだ」

「しばらくそうしてお休みくださいませ。皆さまには何か、気付けになる物をお配りしてきますわ」

「うん……お願いするわ……」


 船の揺れを器用に脚腰で受け流しているインファの後姿を見ながら、スピネイルは暫しの休息を取ることとなった。



 丸一日かけ、『六角の銛』号は帆に風を受け、海を北上する。櫂の力は港を出入りするときしか使わない。


 夏の中頃の半島北方海域では空に巨大な雲が出来上がることも珍しくなく、その下は大嵐が渦巻いていることをフーマは知っていた。


「嵐雲が近づいてきたぞ! 船を右に回せー!」


 二枚ある舵を操作する操舵手が息を合わせて舵を切る。張られた帆が調整され、船体はゆっくりと右に進路を切り替えた。


 操舵はうまくゆき、嵐を起こす雲の下へ入る危険からは回避できたとフーマが胸をなでおろした時、帆の上に立っていた見張り水夫が声を上げた。


「お頭ぁ! 船体右方向に、陰が見えます!」

「なんだとぉ!? 何が見えるんだ!」

「分かりません! 海が真黒で……あ、何か跳ねました!」


 見張り水夫は船員でも特に目がいい若者がつく役目で、彼はオークとは思えぬ身軽さで帆柱の上から滑り降りてきた。


「お頭、右方向に尖角の群れが見えました。こっちに近づいてきますぜ」

「あんだとぉ? 畜生、こんな時に」


 まったく運がない。これが尋常な漁であれば稼ぎ時だと腕まくりしているところだが、今日はそう言うわけにはいかない。船室には族長印を記した文書を抱えてる使者がいるのだ。


 だからと言って、このままじっとしているわけにもいかない。尖角の魚影がこちらに近づいてきているというのだから。


 少し考えて、フーマは船室からスピネイルを呼び出した。


「どうした? 船長」一晩過ごして体が揺れに慣れて、彼女の顔色は昨日よりは良い。

「ちょいと困ったことがある。ここから右方向、あっち側から魚影がこっちに近づいてきててな、多分この船の下を横切るんだ」


「悪いが漁はまたの機会にしてくれ。謝礼はたっぷり払ったはずだ」

「ああ、ああ、確かに。前金で黒麦三十俵貰ったよ。でもそう言う事じゃあないんだ。うちの若いのが言うには、あれは尖角の群れだっていうんだ」


「分からないな。何が問題なんだ?」日に焼けたオークを見上げてスピネイルは尋ねた。

「小さい人、それも陸に暮らしてるんじゃわからないかもしれないがね、尖角っていうのはとても恐ろしい生き物なんだ」


 そいつは魚体だが、体表面は蜥蜴や河鰐のように固い黒い鱗で覆われていて、角みたいに尖った口の中に無数の鋭い歯が生えているのだそうだ。


「そいつらは常に海面近くを周遊して、水面近くを飛ぶ海鳥や、潮を吹きに底から上がってきた鯨なんかを餌にしてるんだ。あいつらは漁船を餌だと思っていて、見つけたら海面に飛び出して襲ってくるんだよ」


 ただし、その鱗と革は薄くて丈夫、肉や骨も有益で捨てる所がない。危険だが捕獲できればうま味の大きい獲物として、海の勇者たちの間では有名な存在だった。


「あんたらがいるから捕獲は出来ないけど、このままじゃ尖角の群れに襲われちまう」

「何とか追い払えないのか? 例えば、漁具を使って遠くに追いやったりとか……」

「血の気の荒い生き物だからな。下手に刺激するのはまずい。なおまずいことに、あいつを避けると嵐雲の中に入っちまう」


 フーマが示した先には、いまだ巨大な雲が悠々と流れていく様が見えた。その下は夜のように暗い。


「今は風を流して船を止めているが、風が止まっちまったら動けなくなっちまう」

「このままさらに北上して、嵐雲の北側へ回れないのか?」

「出来なくもないが、予定の倍の航路になっちまうぞ? あんたらがそれでもいいってんならいいけどよ」


 海の上では、自分たちは客分、大きな顔は出来ない。


 ここは船長の手腕を信じるべきだろう。


「ああ、頼む。今は確実に進み、ブレッドヴァルにたどり着きたい」

「分かった。……ようし! 帆を張れぇ! 進め北ぁ!」


 フーマの号令の元水夫たちが船上を駆けまわる。


 力強く張られた帆を風が押し、船はさらに北へと進む。


 見張り水夫が叫ぶ。


「魚影が追いかけてきます!」

「奴らの鼻先に嗅ぎ取られちまってる!」

「振り切れるか?」

「風具合によるな……」


 フーマの不安が的中する。帆の張りが弱まり、船速が落ち始めていた。


「尖角が近づいてきます!」見張り水夫の叫びを聞くまでもなく、遠い波間から飛び跳ねる黒い影が舷側からも確認できた。


「このまま帆を立て続けろ! 手の空いてるやつは銛を持て! ……こうなったら、一匹仕留めてそいつを投げ込むしかねぇ。そいつを餌にしている間に逃げちまおう」


 荒くれの水夫たちが手に手に愛用の銛を持ち、舷側に立った。


 フーマも操船を操舵手に任せ、船名にもなっている六角の銛を手に甲板を走った。スピネイルも続く。

「小さい人! あんたは引っ込んでな!」

「けだものに船や水夫を駄目にされて航海できなくなられちゃ、私たちも困るのさ。多少なりとも協力させてもらうよ」


「勝手にしな。邪魔すんじゃないぞ」


 水夫たちの隙間を縫うように立ったスピネイルに注目が集まった。そんな視線を無視し、スピネイル自身は鞘に巻かれた鎖を解く。


 緊張する時間が流れ、いよいよ船速が落ち始めた。船べりが起こす白波が小さくなり、代わりに見えるのは黒い影だ。


 何かが、船底に当たった。左右から何かが体当たりを仕掛けているのだ。


 体当たりで仕留められないと分かると、黒い影は船から少し離れ、助走をつけて側面から接近する。濁った北の海を駆ける影がその姿を現すと同時に海面を割って飛び出した。


「今だ!」船長の号令で水夫たちが銛を投げた。その多くは鎧のような黒光りする鱗に阻まれたが、運よく柔らかな襞の箇所に刺さった物が何本かあった。


 スピネイルも鎖分銅を投擲したが、同じく固い鱗に阻まれた。彼女の手には、まるで二枚重ねの鉄板を叩いた様な手応えだった。


 船をまたいで跳躍した海獣尖角は海面に緑色の鮮血の筋を残して潜行した。


「もう一匹来るぞ!」反対側の舷側に付いた水夫が叫ぶ。


 途端、水を切って飛んだ巨体の影がスピネイル達を覆った。目の前で着水され、跳ね上がった海水を頭から被った。


 見ると、船を襲っているのは二頭だけで、ほかの個体は遠くに固まっているのが見えた。


「夫婦の尖角だな! あそこにいるのは子供だ!」


 つがいの海獣は見事な連携で船上の水夫たちを翻弄する。一方が船底を叩き、不安定になった所を飛び込んできた。


 低く飛んだ尖角は腹で甲板に着地すると、ぬめつく巨体を揺らして暴れながら直進する。前方に立ち塞がった水夫たちは鋭く突き出た口吻で串刺しにされた。


「船が沈んじまう! 押し出せぇ!」


 暴れる尖角を左右から取り押さえた水夫たちが舷側からその巨体を海へ逃がす。船体のつり合いが崩れると船がひっくり返ってしまうのだ。


「畜生どもめ! 俺たちを手前のガキの餌にするつもりだな!」


 フーマが銛を振るって士気を鼓舞する中、スピネイルも考えた。分銅では相性が悪い、あの固い身体を貫くには刀を抜くしかない。


 スピネイルは、再び尖角が甲板に飛び込んでくる瞬間が鍵とにらんだ。鎖を巻き取り、鞘を腰に佩く。柄に手を掛けながら集中する。


 黒い瞳が深紅に光り輝き、手足に力がみなぎってくる。足の裏が敏感に船の傾き、振動を捉えた。


 次の攻撃はさっきよりも深い。より長く潜行し、距離を稼ぎ、速度を上げてやってくると見た。


 そして再び、船体が大きく揺れた。船底の材木が軋む大きな音と共に船体が傾く。


「縄に捕まれー! 小さい人! あんた……」


 フーマは目を疑った。昨日まで船揺れに掛かっていたこの小さき者の女は、水夫たちが身を投げ出されるほどの急傾斜の中、上体をしっかりと平衡に保っていたのだ。


 スピネイルは昨日のインファの動きを真似ていたのだ。


(にわか仕込みでも、なんとかなるものね。そして次が……くる!)


 スピネイルの目の前で、影の兆候もなく水柱が上がった。


 素早く上空に目を凝らす。太陽を背に落下してくる巨獣の影を捉えた。


「そこか!」スピネイルの行動は早かった。目にも止まらぬ速さで甲板から帆柱へ飛び上がり、横柱を蹴って宙へ飛ぶ。


 空中ですれ違いざま、腰を切る動作だけで抜刀、斬撃を白い腹に叩き込んだ。


 白刃は容易く尖角の腹を切り裂き、尾びれの根元まで達した。


 水夫たちは自分たちの乗る船の真横に尖角が落下し、巨大な水柱が甲板上の何もかもを洗い流していくために、海上に投げ出されないよう必死だった。


 しかしそのすぐあと、何か小さくて軽いものが海面に落下したことで誰が何をしたのか理解した。あの小さき者が尖角を切り殺したのだ!


「……おーい、誰か船に上げてくれぇー……」


 尖角の血で斑に染まった海を漂うスピネイルの声だった。


 騒ぎが収まったのを見計らって船上に出てきたインファが海を見て悲鳴を上げる。


「お嬢様!? どうしてそのような?」

「ああ、モグイのお付きさん。あんたの主はとんでもねぇお方だ! 段平で尖角を切り殺しちまいやがった!」


「そんなことはどうでもいいのです! 早く、お嬢様を船へ上げて下さいませ!」


 あいよ、とフーマは浮きを繋いだ縄を海面に向かって投げた。スピネイルは自分の近くに漂ってきたそれを腕に手繰る。


 と、その時。自分の足元から黒い影が近づいてくることに気付いたスピネイルは戦慄した。


 轟音と共に、もう一頭の尖角が海面に飛び出してきたのだ。


「お嬢様ー!?」インファの悲痛な叫びが船上で驚く水夫たちの声に混じり、かろうじて聞こえた。


 だが、スピネイルは間一髪、難を逃れていた。突き出された尖角の鋭い口吻は寸でのところで外れ、スピネイルの脇をすり抜けていた。けれども危機的状況に変わりはない。スピネイルの体は今、猛り狂った海獣の鼻面に押し付けられているのだ。


 なお悪いことに、スピネイルが手繰り寄せていた縄が船に結わえ付けられていたことで、船と尖角との間で引っ張られるようになってしまったのだ。


 これはまずいと思い、スピネイルは腕にあった縄を脇に抜けていた口吻に巻き付けた。


 水上で暴れる尖角の後方で、舟が引っ張られる様が良く見えた。

「こいつは良い。このままブレッドヴァルまで運んでもらいたいくらいだけど……そうは、行かないだろうね!」


 再び刀を抜くと、逆手に構え、目の前に見える尖角の眉間に突き込む。体重をかけて固い頭蓋骨の隙間へねじ込む。


 尖角は未知の激痛に大いに暴れた。だが、口吻に何かが絡まっていて、目の前の動く物を振り払うことが出来ない。やがて北方海を荒らす海獣の中の海獣とうたわれたその生物は、命を失った。


 ともあれ、スピネイルたち一行は嵐を避け、大きく北方海域を回り込みながらブレッドヴァルを目指した。


 ヘオコの港を発って五日目の夕方、水平線の彼方へ太陽が沈むのを目で追っていくと白い浜辺が遠くに見えた時、スピネイル達は深い感動を覚えた。


「着いた……!」

「陸が見えたぞー!」


 乗船者は入れ代わり立ち代わり甲板に立って、いまだ遠くはあるもののはっきりと見える大地を喜びで迎えた。


「フーマ船長。これまでの道中、本当に感謝しています。お陰で助かりました」

「何言ってんさぁ、あんたのおかげで俺たちは尖角の餌にならずに済んだんだ。帰りもちゃんと半島まで送り届けてみせるぜ」


「ええ、お願いします」


 スピネイルとフーマ船長は黄昏る甲板上で握手を交わした。


 見上げると、短くも濃厚な五日間を物語る痕跡が、船のあちこちに残存しているのが確認できた。尖角を退治して北方海域の更なる北へ進んだ船は、嵐とは言わぬまでも激しい白波に揉まれたのだ。その上気温は低く、冷たい海水に洗われ続けたために船内は氷室のように寒く、夜も眠れぬ日があった。


 ようやとそのような極北の海域を抜け出ると、今度は雲一つない日照りの中を進み、激しい寒暖の差に倒れる者が続出した。特に船に慣れていないトゥラク以下帝国人兵士たちは死に体も甚だしく、一刻も早く陸にあがりたがった。


 とはいえ、その日は既に暮れ始めているということでその場で錨を降ろし、翌朝、上陸する運びとなった。

 久方ぶりの吉兆に船内は浮かれ、残り少なくなっていた食料が贅沢に振る舞われた。


 海岸線からその灯りは小さくても、はっきりと見えた。




 浜辺で貝や海藻を取って生計を立てる村民たちは、見慣れぬ船影が近づいてきたことを村長と代官に報告した。


 島内は今、半月ぶりに帰還した王様を祝う宴で大忙しで、そんなちっぽけな報告が王宮に届こうなど、誰も思っていなかった。


 けれども意外なことに、この取るに足らないような小さな話に、長旅より帰還した我らの魔術王はいたく関心を示すのだった。


 その日の宴もお開きになって後、王宮の奥院に下がった魔術王リシン・ダオは、海を瞠らせる大きな露台に立ち、目を瞑った。


 ブレッドヴァルの夏は短く、華やかだ。リシンはこの季節が好きだった。色とりどりの花が献上され、王宮を飾り、心地よい香りに包まれ、特別の菜園で採れた瓜に蜂蜜を掛けて食べるのを楽しみにしている。


 だが、そんな楽しみもまたしばらくお預けになりそうだと考えていた。


 まだ遠いが、確実に『刀』が近くに来ている。と言うことは、あの小さき者の女戦士がいるということだ。


 だが、リシン・ダオは焦らない。ブレッドヴァルは自分の庭だ。どこに何があろうと自分の耳と目が光っているのだ。

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