夢で出会った子に恋をした
湯浅八等星
序章 夢見る少女じゃいられない
「ユメミヤって知ってる?」
昨日、電車で誰かがそんな話をしていたのを思い出した。
「なにそれ?」
「ユメミヤって奴がいて、そいつに頼むと好きな夢を見させてくれるんだって」
「ふーん」
その人たちは、そのあとも話し続けてた。
くだらない。
こんな田舎だとそんなくだらない話も楽しいんだろうか。
そもそも好きな夢が見れるからなんだっていうんだろう?
夢の中で好きなことしたって、現実は何にも変わらないのに。
何の意味があるの?
本当にくだらない。
それに夢を見るから失うんだ。
そう思ってたはずだった。
それなのにあの時の自分はそんな簡単なこともわかっていなかった。
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